「インタビュー」DVD好評リリース中!「華麗なる誘惑」チュ・サンウク

Q. ヒョンウを演じるにあたり難しかった点は?
ある意味、簡単な話です。“彼のすべての行動は復讐を果たすためのヒョンウが考え出したシナリオだ”こう考えれば楽です。
人を利用するのも復讐のためだと考えればいい。少年期から青年期まで15年という年数差があります。そこはネックでもありました。
15年間復讐のことしか考えないなんて、あまりに非現実すぎる。イルジュを利用していたといっても、15年間そばにいればさすがに情も移るでしょう。

そういう意味で複雑な関係ですが、シンプルに考えれば簡単なことです。監督や俳優が、目標としていた最大のポイントがあります。
もちろん復讐というテーマもサクセスストーリーも重要です。ただ最大の焦点は、真の人間の姿を表現することでした。
15年間周囲を警戒し復讐に生きるなんてあり得ない。そんな人はまずいないだろうと思い、現実的な表現を試みました。

Q. 共演のチェ・ガンヒさんとチャ・イェリョンさんについてお聞かせください。
初共演です。ガンヒさんはラブコメ専門の女優と思われがちです。そういう役が多かったので。シリアスな役は初だとか。
人間的な姿をストレートに演じていたと僕は思っています。偉そうですが1人の視聴者としての意見です。
またイェリョンさんはイルジュという役の雰囲気が外見的にも演技面でもよく合っていました。

Q. 現場でのエピソードを教えてください。
8ヶ月間の撮影中はいろいろとありましたが…一番記憶に残っているのは今回、初めて水中での撮影に臨みました。
僕は水泳はできますが水中での撮影は、かなり大変でした。スキューバダイビングのレッスンも受けました。現場の水の深さはたしか7メートル。
そんな深い場所ではないのに怖かったです。ただ長時間苦労したのに使われたシーンは約10秒。大部分カットされました。
でも強く印象に残っています。水中撮影は初めての経験だったので。

Q. 体力的に厳しいものだったのではないでしょうか?
水中なのでやはり緊張しました。“もし何かあったら?”と体力的にもキツく苦労しました。寒い季節だったので、お湯にしてもらったのですが寒かったです。

Q. チェガンヒさんは怖がっていましたか?
最初に僕1人でクランクイン当初に撮影を行いました。次に2人で撮りましたが、彼女も初めてで怖がっていました。
でも俳優というのは“怖い”などと言いながらも、“キュー”と同時に死ぬ気で演じる。見事でしたよ。

Q. 記憶に残っている場面はありますか?
最初に撮影したシーンです。クランクインの日でスタッフに挨拶したものの、俳優たちは皆ぎこちない雰囲気だった。
通常初日はセリフは少なく、移動シーンなどが多いため心の準備ができます。でも僕は船で土下座して感情をあらわにし、暑い中演じました。
あの日は特につらく大変な思いをしました。土下座させられたうえ船は傾いている。
監督には言えなかったのですが脚が痛くて、ひたすら我慢していました。足がしびれて、大変でした。(3ページに続く)

2017.05.09