「個別インタビュー」シン・ウォンホ(from CROSS GENE)、「青い海の伝説」の撮影を振り返る!「ずっとテオとして生活していたので、役から抜けるのが大変でした」

Q. 話聞いていますか?(笑)
聞いてる、聞いてる(笑)。ハイ、描き終わりました! じゃあ、話しましょう。テオはいろんな表情を出せない人だったから、どうすればいいかなと思ったんですけど、先輩に相談したら、「その瞬間テオだと思って、テオが感じているものを自然に出せばいいと思うよ」ってアドバイスしてくれたので、感じるままに演じました。そうしたら、ちょっとラクになりました。何かしようとは思わず、いま自然にわき出るものをそのまま表現しようって感じで。

Q. じゃあ撮影現場に入ったら、テオになりきって?
まだ新人だから、そういう役になりきるという部分に関していえば、オンオフが自由に切り替えられないから、ドラマの撮影期間中はずっとテオでした。生活の中でも、寮でもずっと。

Q. 寮生活でもテオだと、一緒に生活をしているCROSS GENEのメンバーはどんな反応だったんですか?
ちょうどその頃、メンバーは日本にいたので、ヨンソクと僕の2人だったんです。そのとき、ヨンソクはミュージカルをやっていたから、役者としての考えをよく理解してくれていたと思います。いつも一緒にモニタリングをしながらドラマを見ていましたね。

Q.ヨンソクさんはドラマを見て、何と言っていましたか?
ヨンソクはね、僕のことより、違う役者さんのことをよく言っていました。キレイだなとかカッコいいなとか。俺のことを言えよっていうことですよね?(笑)

Q. あ~、チョン・ジヒョンさんを見て、キレイだなと。
「やっぱ美しい方だね~」って。お前さ、お兄ちゃんが出ているのに、何を言っているんだよ!って感じでしたね(笑)。ドラマを見るときは、いつもヨンソクが大好きなチキンを食べながら、いない他のメンバーの部屋に行って見ていました。

Q. テオは独り言を日本語でつぶやくシーンなどもありましたが、そういう役の設定だったんですか?
初めて脚本家さんとミーティングをしたとき、僕がどういう人なのかを知るために、いろいろ質問してくれました。それで、「日本語が得意です」って答えたら、「じゃあ、日本語でしゃべってみて」って言われて、普通にしゃべっていたら、「日本語をしゃべっているときの声がすごくカッコいい」っておっしゃってくれて、気付いたら、台本に日本語のセリフがありました。

Q. シンさん自身のキャラクターを役に投影してくれたということなんですね。
だから、役者が自分の能力を発揮できるように書いてくれる本当に素晴らしい方で、やっぱ韓国のトップといわれている脚本家さんならではだなと、思いました。

Q. そういう方とも出会えた作品だからこそ、愛情も人一倍あったと。事務所のスタッフさんの話では、クランクアップで泣いたとか。
ハハハ。そうですね。だから、撮影が終わって、テオから抜ける期間がめっちゃ大変でした。


Q. それぐらいテオは自分にぴったりだったということですか? テオとの違いはありましたか?
最初は全部違いましたよ。やっぱ僕はおしゃべりだし、まず末っ子じゃないし。CROSS GENEのリーダーを担当していますからね。ま、ゲームは好きだけど、下手だし。パソコンは持っているけど、あんまり使わないし、そういうのが苦手な人ですけど、いつの間にか、撮影期間中はスタッフさんも、僕の名前よりテオって呼ぶし、ジヒョンさんとか先輩たちもテオって呼ぶから、最後のほうは、自分の名前で呼ばれるのがちょっと違和感を覚えるくらいにテオでした。いまだって、スタッフさんから「テオ」って呼ばれていて、僕が違う番組に出ているのを見て、電話をくれるんですけど、「テオ、芸能人だね」って言われて。「いや、最初から(芸能人)だよ!」って(笑)。 (3ページに続く)

2017.03.27