2017年3月10日、ついに韓国の憲法裁判所は、国会で弾劾された朴槿恵(パク・クネ)大統領を罷免する決定を下した。これによって、朴槿恵大統領は職務を続けることができなくなり、60日以内に大統領選挙が行なわれ、新しいリーダーが決まる。
大スキャンダルの正体
韓国は典型的な序列社会だ。みんなが自分の序列をわきまえていて、その序列に従って人間関係を築いている。
韓国がそこまで序列社会なのは、生活の隅々に浸透している儒教思想の影響である。儒教は人間の序列を認め、それが秩序を守る基本になると規定する。
それゆえ、韓国の人たちは自分の序列を上げることに執着する。そんな序列の頂点が大統領だ。しかし、その頂点が実は怪しい民間人の操り人形だったというのが、今回の大スキャンダルの正体だ。
結局、「裏切られた」と悟った国民によって、朴槿恵大統領は見捨てられた。(ページ2に続く)