武道館のライブチケットも即売する人気と実力を兼ね備えた5人組ロックバンドFTISLANDのメインボーカル、イ・ホンギが待望の初主演となり話題沸騰中の映画「フェニックス~約束の歌~」。6月7日の日本公開に先駆けて5月15日に都内で記者会見が行われた。
イ・ホンギはネイビーカラーの遊び心が光るスーツ姿でステージに登壇。
今日は1人での会見のせいか、いくらか緊張した面持ちのイ・ホンギ。
最初に“俳優”として初来日した気持ちを聞かれ、流暢な日本語で「楽しいです」と即答し、イ・ホンギらしく「ハッハッハ」と豪快に笑い、いつもの愛敬ある笑顔が満面にあふれた。
この作品を選んだ理由について「台本を読んだ時にホスピスというのを初めて知り、この作品に興味を持ったのですが、うまくできるかと悩みました。でもこの作品を見たら多くの人にいろんなことを感じてもらえると思いましたし、結果に関係なく僕の人生においてもこの映画に携わることが、意味のあるものになると思って出演を決めました」と真摯に答えた。
また、自身を普段からテンションが高いと語るイ・ホンギだが、最近テンションが高くなった出来事について聞かれると「たくさんありますよ(笑)曲作りのために新しく購入した装備をいじっている時もテンションが上がりますし、家を買って家族と住むようになったこともそうです…」と嬉しそうに次々と挙げていった。
「それと今、はまっているPCゲームでレベルが上がった時もテンションが上がりました。すごく難しいゲームなんですよ」と目を輝かせながら少年のように話すイ・ホンギに、取材陣も笑みがあふれた。
司会者から「ホンギさんは休む暇がないですね」と言うと、流暢な日本語で「そうですね。作曲する部屋にパソコンが3台あって、作曲やピアノの勉強をして飽きたら、隣のパソコンでゲームをしています。疲れたらお母さんにおいしいものを作ってもらって食べて、友達から連絡が来たら遊びに出かけて、音楽の話をしたり女の子の話をしたり…という生活です。最近はツアーの準備が始まったので頭が痛いです(笑)」と丁寧に日常を伝え、笑いを誘った。
劇中では音楽を通じてホスピスにいる人たちと心を通わせていくが、誰かを励ましたい時に歌いたい歌については「本作で使われているユ・ジェハ先輩の曲もいいですね。そう言われてみると今まで1度も考えたことがなかったな…」と言って少し考え込むと「MC THE MAXの『少しだけさよなら』がいいですかね。“永遠に”さよならではなく“少しだけ”ですから」と語った。
司会者から「FTISLANDの歌では?」と質問されると「僕たちの歌は別れの歌が多いので、励ます歌を見つけるのは難しいですね」とハニカミながら答えた。 また、俳優と歌手ではどちらが楽しいかについて「小さい時から演技をしてきたのでドラマ『美男<イケメン>ですね』が終わるまでは演技に対する欲が70%で歌が30%だったのですが、それ以降は音楽の活動が多くなって、歌が70%で演技が30%になりました。50%ずつになるのが理想ですが、今はそうなるよう努力中です」と答え、今後も俳優と歌手の両方での活躍に期待が膨らんだ。
役作りについては「チュンイは普段の僕と似ている点が多い人物です。彼はホスピスで働きながら成長していきます。
実際の僕はホスピスのことも知らないので、他の俳優さんがホスピスへ行く時に一緒に連れていってほしいと監督に話したのですが、監督は『お前は来るな』とおっしゃいました。
『他の俳優さんが実際にホスピスに行っていろんな経験をした上で演技をするから、それを見て感じたとおりにやればいい』と言うんです。最初は不安でしたが、実際にホスピスにいらっしゃる方が書いた手紙をもとにセリフが作られているので、セリフを聞いただけでも感じるものがいろいろありました。それでも演技だから少し誇張した方がいいかと監督に相談したのですが、とにかく余計なことはせずに感じたまま演じるよう言われたので、そのように演じました」と、劇中のナチュラルな表情の秘訣が明かされた。
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また撮影中のエピソードについては「マ・ドンソクさんとは撮影中にご飯の時間が近づくとおいしそうなにおいがしてくるので、今日のおかずは何かを当てっこしていました」と楽しかった様子を振り返った。
またイ・ウォニとは「クランクインする前の食事会で、僕は先輩たちに囲まれて萎縮していたら『お前が中心なんだからプレッシャーを感じなくていいよ』『俺のことも近所のお兄さんだと思って気楽に接すればいい』と声をかけてくださいました。真剣にアドバイスをしてくださってうれしかったのでお礼を言ったらすぐに(親しみのこもった)悪口を返したので、僕も周りにいた人も大笑いしてしまいました。韓国では親しくなるために(親しみをこめた)悪口を言うことがあるんです。ウォニさんのおかげで気持ちがとても楽になって撮影に臨めました」と感謝の思いと楽しいエピソードを明かした。
最後に「この作品を見ていろいろなことを感じることができると思います。たくさんの方に見ていただきたいです」と自信を込めてメッセージを伝えた。
終始楽しそうにまた時に無邪気で茶目っ気たっぷりに語るイ・ホンギ。 そのナチュラルな演技が好評の映画「フェニックス~約束の歌~」は、わがままなトップアイドルが限られた時間を明るく生きる人たちと出会い、人生を見つめ直す姿を描く感動作!
取材:Korepo(KOREAREPORT INC)
フェニックス~約束の歌~
6月7日(金)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国ロードショー
(C)KJ-net
配給:東宝東和
公式HP:phoenix-band.jp