「インタビューその1」俳優ヒョンビン、初のアクション映画で海兵隊の経験が役に立ったのか?

韓国俳優ヒョンビンが、久しぶりにスクリーンに戻ってきた。映画「共助」は、2014年「王の涙―イ・サンの決断」以来3年ぶりの映画出演作でもあり、ヒョンビンにとっては初のアクション映画でもある。

ドラマでは多くのヒット作を持つヒョンビンが、本格的アクションに挑戦した第一歩であるため、責任がものすごく重かった。その上、“興行成績を保証する”とも言われる先輩俳優ユ・ヘジンとの共演。以前よりシャープになった表情が彼の覚悟を表しているようだった。

―映画「共助」を選んだ理由は何ですか?
始めは素材です。表面的には南北がともに協力捜査をしますが、それぞれの目的が違います。そこで繰り広げられる予測不可能なストーリーが、面白そうだと思いました。キャラクター的にはチョルリョン役を通じて、これまでお見せしていなかった演技をお見せできるのではないかと思いました。

―初めてのアクション映画のためにどんなことを努力しましたか?
キャラクター自体が、言葉より行動ですることが多い人物です。アクションが多いので、体の動きに神経をたくさん使いました。武術チームとも早くから会って準備し、アクションがあるたびに稽古をしました。監督がアクションシーンをローテイクでいくのを望んでいらっしゃるので、最大限感情のこもったアクションをお見せしたくて、そういった部分に重点を置いて準備しました。

―アクションシーンのために準備してことは?
2015年9月末ごろにこの作品を選んで、10月中旬に撮影に入ったので、撮影準備だけで1か月半でした。北朝鮮の話し方の授業や体作りを同時に始めました。チョルリョンというキャラクターを作るために、外面的に体でお見せすることが多いので、強く見えたらという思いでした。ウエイトトレーニングをして体を作っていきました。服を着ていても強く見えたらと思ったんです。

―いざ撮影に入ってどうでしたか?
これまでとは違ったように思います。セリフで感情を伝えるのではなく、抑えつけた状態で体で状況を作っていくのが面白いと思いました。

―劇中、チョルリョンを「かっこいい」というセリフが多く登場しますが、アクションシーンをかっこよく見せる演技をしなければという意識もありましたか?
そういったものはありません。どうしても悪く見えてしまうシーンがたくさんありました。動きがとても大きいので。そういったセリフが入ったのは監督の意図だったようで、チョルリョンがかっこよく見えるように作らなきゃというセリフが多く入ったのではないかと思います。

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2017.01.28