遠距離恋愛!?で始まったソン・シギョン ジャンパンツアー“HARU(いちにち)” in JAPAN」開催!

 

 

2000年に韓国でデビューして以来、 “韓国バラード界の貴公子”と称され、その甘い歌声と圧倒的な歌唱力で人々を魅了する歌手ソン・シギョンが2/8東京・Bunkamuraオーチャードホールにてジャパンツアーがスタート。

開演のアナウンスとともに場内が暗くなると、一斉に客席が紫のペンライト一色に。ステージにスポットライトが当たり、ついにソン・シギョンが登場し “忘れ去られることについて”でステージは始まった。

 

日本語を勉強し始めたソン・シギョンが、京都へ旅行に訪れた際に知り合った日本人女性と恋に落ち、遠距離恋愛を経て、最後は別れを迎えてしまうという設定で、ソン・シギョンの日本語のナレーションと映像とのドラマ仕立てで歌あり笑いありと進行され、会場のファンから熱い歓声が湧き上がった。

 

すれ違いが原因で、仕方なく別れを迎えたという映像ドラマの後に、中島みゆきの“時代”を日本語で歌い始めると、場内から歓声が。次の“みちで~on the road~”で更にシギョンワールド全開へと一気に盛り上がった。

ここでやっとソン・シギョンから「こんにちは。」と日本で挨拶、その一声に場内から大きな拍手が起こった。

 

「いつも日本ではこんな言葉で挨拶をしてますね。『お久しぶりです。会いたかったです。』」と告げると、さらに一段と大きな拍手が。 「今日はいつものコンサートと違って一言も話さないで8曲を歌いました。いつもコンサートで歌っている歌ですが、少し違った感じに聞こえるように、またもっと心に届くようにと願いながら、ラジオドラマのように構成してみました。私の日本語のセリフもよくできていましたか?ソン・シギョンは今回、日本語の準備をしてこなかったのかな、なぜ何も話さないのかなと思わなかったですよね?」とニッコリすると、それに応えるように一気に歓声が上がった。

 

「ここからは気楽に歌を歌って、また皆さんとお話もしながら進めていきたいと思います。」と言って“あぁ女神様”“さよなら僕の愛”を歌うと、ファンは手拍子でノリノリに。場内の熱気も急上昇した。

ここでソン・シギョンのコンサートではおなじみの通訳者ユさんが登場。

会場から温かい拍手で迎えられ「最近太っちゃったんでね。」と照れながらユさんが話すと、「僕もちょっと。」とソン・シギョンが答え、「一緒に飲んでるからね。」なんて笑いとともに格別な仲の良さが伺える場面で大盛り上りに。

 

続けてソン・シギョンは「最近恋愛は?」と聞くと、「こんな状態だからね。」とユさんが返して更に笑いを誘うなど、まるで漫才を見ているかのような爆笑のやり取りが繰り広げられた。 <2013年私に起こってほしいこと>というテーマでファンから寄せられたコメントを紹介。

そしてステージから下りて、紹介されたファンの席まで行き、ファンとの会話を楽しむソン・シギョン。

続いて“さびしさがあなたを呼ぶ時”等3曲を歌い終えると、次はソン・シギョン本人の<2013年私に起こってほしいこと>が映像で流れた。 初めに<ダイエットの成功>、次に<禁酒>の表示が出るとすぐに<“節”酒>に変換されて、場内は笑いの渦に。

 

続いて<熱愛>と出ると、ファンとしては複雑な心境になった。次に<スポーツドリンクのCMのような爽やかなCMに出演>と表示後、イメージCMが始まった。

爽やかな風に吹かれながら自転車をこぐソン・シギョン。ところがバランスを失って倒れてしまうと、かごに山積みされていた空き缶が落ち…スポーツドリンクではなくビールの缶だったというオチ。

続けて「飲酒運転はいけません。」というソン・シギョンのコメントに場内は大爆笑となった。 最後に<8枚目のアルバムをいいものにして、皆さんに愛されること>と出ると、期待の拍手が起こった。

 

ジーンズにスニーカーというラフな衣装に着替えて再登場し、スティーヴィー・ワンダーの“My Cherie Amore”、平井堅の“POP STAR”を日本語で歌うと、会場は総立ちに。続く“微笑天使”でボルテージは最高潮に達し、ソン・シギョンも観客もジャンプしてノリノリとなった。

 

最後に“二人”を歌い終えて退場すると、鳴り止まない拍手に続いてすぐにアンコールの合図が。 「良いラジオDJはおしゃべりがうまい人ではなく、人の話を良く聞く人だと思っています。皆さんがしっかり聴いてくださるので、僕も歌い甲斐があります。初日で緊張していましたが、皆さんのおかげで無事に終えることができました。ありがとうございました。僕も35歳になりました。この曲は22歳のときの曲です。」とソン・シギョンの原点「僕に来る道」ですべてを締めくくり、ファンに投げキッスをして別れを告げた。

 

今回はチェロやバイオリンを交えた演奏で、全体的にシックな雰囲気でありながら、笑いあり、総立ちでノリノリのジャンプもありと、時間を忘れさせるソン・シギョンとの<HARU(いちにち)>は幸せをいっぱい残し幕を閉じた。

 

取材:Korepo report kimuraatsuko / 撮影:金美幸

2013.02.08