「何が何でも崔順実」
張禧嬪は、朝鮮王朝随一の悪女として有名で、時代劇でとても重要なキャラクターだ。女官として王宮に入った後でいろんな細工をして王妃まで上りつめたが、結局は自分が足元をすくわれて王妃から側室に格下げとなり、最後は死罪になっている。
そんな特異な人生を歩んだ張禧嬪。韓国時代劇を作る側からすれば、「困ったら張禧嬪」というのが合言葉で、実際に張禧嬪が登場する作品が多かった。
これからは、「何が何でも崔順実(チェ・スンシル)」が韓国ドラマを作る人たちの合言葉になるかもしれない。
つまり、この事件を現実的に描かなくても、大統領を巻き込んだ特異な出来事から着想を得て、奇想天外なドラマがたくさん作られる可能性がある。
崔順実被告が韓国社会に与えた影響は、ドラマ制作にまで及んでいくのである。
文=康 熙奉(カン ヒボン)
コラム提供:ロコレ
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