「会見レポ」カン・ドンウォン、「華麗なるリベンジ」の役作り&撮影秘話を語る!「女性を落とそうと、じっと見詰めるのが難しかったです」

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Qいろいろな人物になる詐欺師ハン・チウォンを演じるうえで準備したことや、参考にされたものはありますか?
在米韓国人だと偽る設定だったので、外国人なまりのある言葉遣いをしようと思い、外国人の友達とたくさん会って、彼らを観察しました。そうしたら、例えば乾杯のとき、韓国人や日本人は相手の目をじっと見ながら乾杯するというより、おじぎをしながらすると思うんですけど、彼らは相手の目をじっと見ながら乾杯するんですよ。韓国や日本では、特に先輩の目をじっと見ながら乾杯するのは、失礼にあたるのではないかと思うんですが、そういうのが面白いと思ったので、設定の中に入れました。

他にもお酒の席で、彼らは好意を表現するとき、男女ともに相手の目を見詰め合っていたんです。そういうのも面白くて、参考にしました。

Qハン・チウォンはヤクザ、政治家、検事、女性を次々と騙すキャラクターでしたが、演じるうえで気を遣ったことは?
口に出す言葉が、ほとんど真実を語っていないので、それが面白いと思ったんですが、嘘をつくにしても、そのレベル調節が難しかったです。嘘だというのを観客に少しは感じさせなくてはいけない。だからといって、マジメすぎてもいけないし、軽すぎても全部が嘘だと分かってしまうから、相手を騙せないし。本当なのか嘘なのか、絶妙なさじ加減で見せるにはどう表現したらいいのか、ということに気を遣いましたね。

Qご自身は詐欺師に向いていると思いますか? どういうタイプの詐欺だったらできると思いますか?
僕が詐欺をするんだったら、ハン・チウォンのようにいい加減な形でしないと思います(笑)。ちょっとお粗末じゃないですか!? だからこそ、ハン・チウォンは可愛らしいキャラクターなので。もし詐欺をするなら、お金に関する詐欺はしないと思います。お金への執着がないので。

Q話題になったダンスシーンや、殴られたり叩かれたりするシーンなど印象的なシーンがたくさんありますが、お気に入りのシーンはどこですか?
う~ん、何があるかな~。まず、ダンスシーンはあまり好きじゃないです(笑)。僕自身、踊るにしても軽くステップを踏むぐらいなので、あれは僕のダンススタイルではないですから。実は、エンディングでカットされたシーンがあって…。チウォンが白人の女性とスポーツカーに乗って、指を立てながら、去っていくというシーンがあって、それが気に入っていたんですけど、残念ながらカットされました(笑)。

Qアドリブで気に入っているシーンはありますか?
もともとアドリブをするのは好きなタイプではなく、こうすると面白そうだなと思うことがあれば、相手役と相談して入れるぐらいなので、本作でもほとんどしていないんじゃないかなぁ。あったと思うんですけど、覚えてないですね~(笑)。
あっ、大きなアドリブは、選挙キャンペーンのシーンで、おばさんとダンスをしたことです。ああいう風に踊ってくださいと言われたわけではないんですが、結果的にああなりました。

Q刑務所でピョン・ジェウクに卵を渡すとき、「ラブユー」と言ったシーンや、ちょいちょい挟み込まれる英語はアドリブではないですか?
あ~、そうですね。もともと、そういう英語はシナリオにも入っていたんですけど、それ以外にも入れたりしました。入れるにしても、誰が聞いても分かる簡単な言葉で。卵を渡すシーンも、卵にハートが書かれていたので、アドリブで最初、「ジーサス ラブユー」と言ったんですけど、結局「ラブユー」が使われました。(3ページに続く)

2016.11.11