旧対馬藩主の子孫と結婚
徳恵翁主は、父が高宗、母が貴人・梁氏で、1912年に生まれている。
すでに朝鮮半島は日韓併合(1910年)で日本の支配下になっていた。
高宗自身も1907年に退位しており、徳恵翁主は朝鮮王朝の王家がなくなった後に生まれている。
徳恵翁主には兄が多かったが、中でも有名なのが純宗(スンジョン)である。彼は朝鮮王朝の27代王であり、最後の国王でもあった。
また、李垠(イ・ウン)も兄の1人だ。人質のような形で日本に行き、梨本宮の方子(まさこ)妃と結婚している。この結婚は政略結婚と言われている。
徳恵翁主も兄の李垠と同様に、1925年に日本に渡っている。
13歳のときだった。
そして、19歳のときに旧対馬藩主の子孫であった宗武志伯爵と結婚している。
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