ソン・イェジンが主演して韓国で大ヒットした『徳恵(トッケ)翁主』。この映画はタイトルのとおり、韓国でも「悲劇の皇女」と呼ばれる徳恵翁主が主人公になっている。実在の彼女はどんな女性だったのだろうか。
母は高宗の側室
徳恵翁主の「翁主(オンジュ)」とは、国王の側室が産んだ王女のこと。国王の正室が産んだ王女が「公主(コンジュ)」と呼ばれたのとは対照的だ。
つまり、「徳恵翁主」という名前から、徳恵が国王の側室から生まれたことがよくわかる。
その側室というのが貴人(クィイン)・梁氏(ヤンシ)である。朝鮮王朝26代王の高宗(コジョン)の寵愛を受けた女性だった。
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