「コラム」大ヒット映画『徳恵(トッケ)翁主』の主人公はどんな女性?

1962年に帰国

対馬藩といえば、江戸時代に日本と朝鮮半島の外交を取り仕切った藩である。その藩主の血筋と結婚したというのも一種の政略結婚だった。
この結婚は、うまくいかなかった。徳恵翁主は精神を病んでしまい、幸せな人生を歩むことができなかった。

不幸にも、娘が悲劇的な最期を遂げている(自殺したと見られる)。
徳恵翁主は1962年に離婚して韓国に帰国し、長患いの末に1989年に世を去っている。
1910年の朝鮮王朝滅亡後、王家の人々も時代に翻弄されて苦難の人生を歩んだが、徳恵翁主は典型的なその1人である。

 

文=康 熙奉(カン ヒボン)
コラム提供:ロコレ
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2016.11.11