「ショッピング王ルイ」ではなく「演技王イングク」だ。
俳優兼歌手ソ・イングクを次世代の万能エンターテイナーとよびたい。歌唱力と演技力のすべてにおいて等しく兼ね備えた彼は、リアリティープログラムでも多才なセンスを公開して毎回驚くほどに成長して新しい姿を披露している。
最近、平日の夜を熱く燃やしているソ・イングクのMBC水木ドラマ「ショッピング王ルイ」を見ると、どうしてそれほどまでにとぼけた表情とキュートな口調を作り出すことができるのか不思議なくらいだ。見栄っ張りな財閥3世のルイが一瞬にして記憶を失ってしまい、周囲の助けを借りて暮す姿は小憎らしいというよりはかえってキュートだった。
何よりドラマの中心となるロマンスを最大限生かしていて、いっそう関心が高まっている。自身の魅力を精一杯盛り込んでどこでも見ることのできない新しいタイプの仔犬のようなキャラクターを誕生させたというのが視聴者の反応だ。ルイ(ソ・イングク)が好きなコ・ボクシル(ナム・ジヒョン)を見つめる眼差しは、世の中で一番ロマンチックな男だ。
すぐ前の作品である「38師機動隊」では、頭が切れる詐欺師のキャラクターだったが、3か月もたたないうちに180度違った姿で視聴者を魅了している。俳優がたくさんの人物を演ずるのは当たり前だが、ソ・イングクほど短い時間に別の姿を見せてくれる人も多くはない。(2ページに続く)