まず注目される部分は防弾少年団のメンバーのソロ曲だ。防弾少年団は今回のアルバムにメンバー全員のソロ曲を収録した。デビュー後、初めてだ。「BEGIN」、「LIE」、「FIRST LOVE」、「MAMA」などカムバックに先立ち公開されたショートフィルムの題名と同じだ。
防弾少年団の音楽的な色もあるが、メンバーのソロ曲を収録することによって音楽的に内容豊富なアルバムになった。音楽性もいいグループなので、各自のソロ曲を通じてまた違った魅力をアピールできる。初めはラッパーライン(RAP MONSTER、SUGA、J-HOPE)中心に曲の作業に参加した。花様年華シリーズではボーカルライン(ジン、ジミン、V、ジョングク)もプロデューシングに参加したが、今回のソロ曲を通じてメンバー各自の成長も確認することができる。
Big Hitエンターテインメント側は「メンバー各自のコンセプトや音楽的な個性、長所が顕にされています」と明らかにして期待を高めた。
#独歩的ストーリーテリング型グループ
防弾少年団はデビュー当時学校3部作を、その後花様年華シリーズをアルバムの主題にした。その年代層、その時期に彼らが最も上手に出来る主題をアルバムのテーマにして防弾少年団の音楽世界を描いていった。メンバーが直接曲を作ってプロデューシングをしながら最も防弾少年団らしい音楽的アイデンティティを確立し、連作シリーズで物語を綴っていった。防弾少年団がした後で、他のグループも連作シリーズをし始め、歌謡界の1つのトレンドとして位置を確立した。
学校3部作と花様年華シリーズを経て防弾少年団はストーリーテリング型グループとして独歩的な位置を固めた。不安な青春を表現したし、青春のエネルギーも含んだ。今回は誘惑に会った少年の葛藤と成長を表現して「デミアン」という古典文学との連結を試みるなど新しい挑戦に出た。
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