ゴールドの刺繍のあしらわれたジャケットに衣装をチェンジして再び登場したMINUEは、白いギターを手に、「It’s My Life」、「YOLO Tonight」で視線を集めた。セクシーな指遣いでギターをかき鳴らすと「もっと!もっと!」とジェスチャーでファンを煽り、「Bad Girl」ではポンポンと自分のお尻を叩くような仕草でリズムを取って、可愛らしい表情と甘い歌声で客席を魅了した。 「熱い夜ですね。熱い」と汗を拭うと「楽しんでますか?どの曲がいちばん好きですか?」と問いかける。患者たちが口々に叫んだため、「え?何(笑)?」と笑いながら、「これからバンバン、MINUEという名前で、日本でアーティストとして、感謝の気持ちや愛をいい作品で表現しようと思ってます」と伝えると、ファンは大きな声援を送った。 「次の曲ですけど、最後の曲です」という紹介に、「ええー!」と惜しむ声。ジャケットを脱いでシンプルな白いシャツになると、「今回のデビュー曲覚えてくれましたか?せーの!」と患者たちに突然歌うように求めた。声が揃わないファンの様子を見て、いじけてみせるMINUE。ギターのコードで最初のキーの音を示すと、今度はしっかり患者たちが「GRAVITY」のサビを大合唱。それを黙って聞いていたMINUEは「ありがとう」とうれしそうな表情を浮かべた。そして「今からこの曲を歌おうと思っているので、皆さんぜひ一緒に盛り上がってください」と話し、日本メジャーデビュー曲となる「GRAVITY」の熱いステージを繰り広げた。MINUEがマイクを高く掲げると、ファンもペンライトを高く振り上げた。最後に「Wow Wow Wow…」というファンの声だけが響き、スタンドマイクを握りしめながら瞳を閉じてその声に耳を傾けていたMINUE。両手を大きく広げ、ファンを包み込むように想いを込めて歌い上げ、ライブ本編は大きな拍手の中で終了した。
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