一般的に、軍務中のケガに対しては万全の治療態勢が整っている(写真=韓国陸軍公式サイトより)
9月上旬に韓国で開かれた「防衛産業展」。最終日の10日に組まれていた公演にはユンホの出演も噂されていたが、結局は彼の登場がなかった。ケガの影響ではないかと言われている。彼のように兵役中に負傷した場合には、どのような対応が取られるのか。
兵役中にはケガが多い
軍隊では毎日きびしい訓練があるので、それだけケガをする割合も高くなっている。
兵役中の芸能人のケガで思い出すのはウォンビンだ。彼は2005年11月に陸軍に入隊したが、膝の靱帯を負傷して軍務の続行が不可能になった。
その結果、2006年6月にわずか半年あまりで除隊となったが、国民に正式に謝罪して、以後は3年ちかくも作品に出ないで謹慎生活を送っている。よほど不甲斐ないと思ったのだろう。
2011年3月に海兵隊に入隊したヒョンビンも、軍務中にずっとケガに悩まされた。海兵隊は軍隊の中で一番訓練がきびしいことで有名なところ。名物になっているのが、長い丸太の棒を集団で抱えて膝の屈伸を繰り返す訓練。これでヒョンビンも膝を痛めてしまい、とても苦しんだ。
彼はこう述懐している。
「私が倒れてしまったら、同じように倒れる人が出てしまいます。それではいけないので、必死に耐えました」
この言葉を聞くだけで、ヒョンビンがいかに大変だったかがわかる。
治療を受ける環境はいい
軍隊では膝を負傷する人が多いのだが、同じようにケガが多い個所は腕である。重い銃を持って動きまわることで、どうしても腕に負担が多くなってしまう。
ユンホの場合、ケガの状況は明らかになっていない。
9月3日に楊州(ヤンジュ)で開催された「夏の夜のコンサート」を見た人によると、腕を上げることは大丈夫だったが、肘を伸ばしたり曲げたりという動作はほとんどしていなかったそうだ。
ダンス曲がなかったのも、腕の状態が影響したのかもしれない。
ファンとしては治療の状況が気になるが、ユンホが所属する第26師団は総合師団として特別の医療部隊も編入されている。
その点で、治療に関して環境がいいと言えるだろう。
また、韓国軍では2013年から2017年までの5年間にわたって、「軍保健医療発展計画」を推進中だ。
この計画には、兵士の負傷時に万全の治療を施す態勢の整備も含まれていて、ユンホもその恩恵を受けているはずだ。
必要であれば休暇を使って休養を!
何よりも、ケガには休養が欠かせない。
軍務による負傷の場合には、治療・休養のための休暇制度がある。このときに取れる休暇のことを「公暇」と言う。
公暇を取ったからといって、通常の休暇を減らされることはない。ケガをしているのであれば、堂々と公暇を取ればいい。
また、ユンホの場合、本来は休日となっている土日にイベントに出掛けることも多い。この場合は、代休を取れることになっているが、その代休がユンホはかなり溜まっているのではないだろうか。申請すれば、休暇を長く取れると言っても過言ではない。
10月2日から6日まで、陸軍の最大の広報イベントとなる地上軍フェスティバルが開催される。ユンホはその主役の1人。それまでにケガが治って万全の体調で臨めるように願っている。
文=康 熙奉(カン ヒボン)
コラム提供:ロコレ
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