9月17日(土)全国ロードショー公開の韓国映画『アジョシ』のプレミア試写会舞台挨拶が、8月30日、東京・新宿バルト9で行なわれ、主演のウォンビン、キム・セロン、イ・ジョンボム監督が登壇した。この回のプレミア試写会は、「ウォンビンジャパンファンクラブ」の会員が抽選で招待されたもので、会場は開始前からファンの熱気で溢れた。
ウォンビンの登場とともに沸き上がる歓声に、イ・ジョンボム監督および、キム・セロンも驚いた様子で、ウォンビンの日本での人気を実感したようだ。まずは、ウォンビンが「『アジョシ』でご挨拶することになり、お会い出来て嬉しい、こんなに席を埋めてくれてありがとう」とファンへの感謝の気持ちを述べた。続いてキム・セロンが、「『アジョシ』は一生懸命撮影した作品なので楽しんで下さい」と話すと、会場からは、次々にかわいい!と声が上がった。イ・ジョンボム監督は「『アジョシ』を温かくご覧いただけると嬉しい、実際、既に韓国で鑑賞済みのファンが多数いる中、さらに日本で、皆さんにお目にかかれて光栄だ」と挨拶した。
『アジョシ』はウォンビンにとってどんな作品ですか?の質問には、奥の深い質問だったのか、少し間をおき、ありがたい作品、愛された作品と答えた。舞台挨拶中、キム・セロンは、ウォンビンのことを『ウォンビンおじさん』と呼び、表情を崩さないウォンビンの顔が、その時だけは、一瞬緩み、会場ファンからも声援が上がった。おじさんはとても優しく、気遣って下さり、監督は茶目っ気があり、面白いと、二人のことを話し、最も好きなシーンは路地裏のシーンだと語った。イ・ジョンボム監督はウォンビンの男らしい魅力とキム・セロンの幼いけれど、成熟した感情表現のハーモニーで当作品は完成し、韓国でヒットにつながったと結んだ。
事前に受けていたファンからの質問にいくつか答えるコーナーでは、どんな時もファンを守ってくれると期待した答えに、ウォンビン自身が『僕が先に死んでしまうかも』と返答し、会場にしばし、笑いがおきた。
物語の中で重要アイテムのMP3、実際には、音が入っていなかった事実が監督から公表され、ウォンビンとキム・セロンの音楽の好みの質問では、ウォンビンは静かな曲、キム・セロンは明るい曲と、対照的な答えで会場を沸かせた。
最後に、ウォンビンが『アジョシ』が皆様にとって新鮮な映画であるように願うとともに、周りの方にも勧めてくださいとまとめ、舞台挨拶は終了し、会場からは大拍手がおこった。
その後、ファンをバックにフォトセッションが行われ、ウォンビンが握手を求めるファンに手を差し伸べるなど、終始、和やかな雰囲気で会場を後にした。
『アジョシ』は9月17日(土)より全国ロードショーされる。
■『アジョシ』
9月17日(土)より全国ロードショー
監督・脚本:イ・ジョンボム 『熱血男児』
出演:ウォンビン『ブラザーフッド』『母なる証明』、キム・セロン 『冬の小鳥』
配給:東映