韓国アイドルグループ「TEENTOP」メンバーで、今や地上波放送のドラマを成功させた演技者とも言えるL.Joeは、まるでドラマの中から飛び出したように明るくて元気な魅力を発散した。多少無茶くちゃでありながら、だからこそ愛らしい魅力にあふれている。
L.Joeは、SBSドラマ「タンタラ」でドラマーのソ・ジェフンを演じた。本作は崖っぷちに直面したマネジャーのソクホ(チソン)とバンド「タンタラ」の人生が描かれているが、ジェフンはこのバンドのメンバーとして活躍する。
6話から登場したジェフンは、ドラムの天才と呼ばれてもいいほど、とんでもない実力を誇っている。しかし彼には“絶対に越えられない山”=母親(チェ・ジナ)が、どんと構えていた。5歳の時から母親にあちこち連れられながら優等生として生きてきた。そして願書に記入するための趣味としてドラムを習い始め、そこでソクホに出会い、バンドのメンバーに加わる。初めて母親に反旗を翻したのだ。そんなジェフンの魅力は全く考えもつかない突拍子もない発言と行動だが、それはドラマそのものの面白さにつながっていた。
ソウル市内のOSEN社屋で会ったL.Joeは、前日に最後の撮影を終わらせたということで表情には万感の思いが込められていた。
「家に入ったら雨が降ったんです。寂しい気もして空虚な感じでした。僕が少し遅く合流したので、やっとスタッフや共演者と親しくなったのに別れてしまったという気分になったので、余計にそう感じたのかもしれません」と言いながらも「それでも残念なことより良い思い出が残ったので、胸がいっぱいだし幸せです」と心境を語った。
―「タンタラ」に出演するきっかけは何ですか?
オーディションを受けました。演技を始めるなら、役にこだわってはダメだと思います。だからどんな役でも忠実にやってみたかったです。
―今回のためにドラムを習ったと聞きましたが、大変ではありませんでしたか?
初めはどうにかなるだろうと思っていました。だけどいざドラムを習って叩いてみると、圧迫感がありました。そのせいでストレスもたまったんですが、それでもっと一生懸命にやるようになりました。ストレスがむしろ役に立ちました。
―初めてとは思えないくらい上手でしたが…共演していたカン・ミンヒョク(CNBLUE)もほめていましたよ。
ドラムは今回の「タンタラ」でやるようになったんですが、2〜3週間ぐらい習いました。ドラムは簡単な楽器ではありません。一番中心的な役割でもあり、リズム感もよくなければならないし…だから一生懸命にやりました。前からやっていたなら残念に思えたかもしれませんが、本当に一から頑張ったということを分かっていただけたらうれしいです。
―本業は歌手ですが、演技を始めることになったきっかけは何ですか?
元々、俳優が夢だったので演技をしたかったんです。だけど何においても時間とチャンスが合わなければなりません。「TEENTOP」の活動が忙しくて、なかなかチャンスがありませんでした。だけど今回は運よく「タンタラ」が時間もチャンスもぴったり合って、出演できることになりました。
―俳優が夢だったのに、どうして歌手を始めることになったんですか?
演技の学校に通っていたら、歌手のオーディションに合格したんです。練習生は好奇心で始めることになりました。またすぐにデビューすると聞いたので、好奇心がもっと大きくなりましたね。デビューさえすれば芸能人になるわけですから。いざ始めて見ると、デビュー後の方が大変でした。生き残らなければなりませんから。そうやって「TEENTOP」の活動を一生懸命にやっていたら、演技に対しては夢としてだけ持つようになっていました。しかしこれからは、演技の夢をもう少し広げたいですね。
―ジェフンは突拍子もない性格だが、これを演じるために助けてくれた人はますか?
ジェフンが6話にとんでもない姿で登場するんですが、自分なりにはしっかり準備をしました。だけどチソン先輩が僕の計算された演技を見て、「それではダメだと思う」とおっしゃり、演技指導をしてくださいました。チョン・マンシク先輩も「楽にやってみろ」とアドバイスしてくださいましたが、おかげで手にキスをするシーンが誕生しました。先輩方が本当にたくさん助けてくださいました。
―チソンさんが大きな役割を果たしてくださったようですね。
先輩に習ったことは本当にたくさんあり、尊敬しています。忙しくて大変なはずなのに、スタッフや後輩に気遣ってくださいました。本当にたくさん配慮してくださったので、心から感謝しています。僕がもっと成長したら、チソン先輩ともう一度共演してみたいです。
―「タンタラ」メンバーとは自裁にも本当に仲良しのようでしたが、そういった姿が劇中でも伺えたようでとても良かったです。
メンバーとは本当に親しくなりました。だから撮影が終わったのが、より寂しく感じます。普段はそういったことを感じることはないんですが、昨日、本当に撮影が終わって名残惜しいですね。
―今回一番大変だったことは何ですか?
一番大変だったのは、適応でした。僕は少し遅れて合流したので、現場の雰囲気やスタッフ、共演者たちと適応するのが大変でした。またみんなはずっと一緒にされてきた先輩方だったので、現場のオーラに押されてしまいました。だけど溶け込めてからは、楽しみながら撮影できました。
―一番思い出に残るシーンは?
お母さんが事務所に来てサポーターをしてくれたシーンがありました。お母さんと外で和解ではない和解をすることになるんですが、そのシーンは元々、あんなにかわいらしいものではありませんでした。実はどんな感じになるのかよくわからず、ただ先輩についていこうと思って、セリフだけを覚えていったんです。そしたら先輩がかわいらしくすねる母親を演じられたので、僕も駄々をこねる息子を演じました。そうやってかわいらしいシーンになっていったんです。
―演技の夢を広げ続けたいと言っていましたが、今後やってみたいジャンルや役はありますか?
一番やってみたいのは、ジャンルものです。だけど今は僕はやってみたい役ではなく、何でも一生懸命にやってみたいです。そうすればいつかは、やってみたいジャンルものができるかもしれないと思います。
―OCNドラマ「失踪ノワールM」にも少し出演した経験がありますが、その時はどうでしたか?
ジャンルものが好きだし、イ・スンヨン監督の感じがよくて、オーディションを受けてみたかったんです。だからカメオでもやりたかったし、一生懸命にやらなきゃという思いだけでした。あの時は本当にものすごく緊張しました。一日中待機していて、それからやっと撮影なんですが、本当に震えました。僕はよくモニターをするんですが、思っていたよりセリフをたくさん噛んでいました。感情に充実になるばかり、そうなってしまって残念でした。
―演技者としての長所は何だと思っていますか?また次の演技のためにアピールするとしたら?
実際につらくても一生懸命にやるタイプです。何にでも忠実に望むのは最高だと自負しています。人より遅れないようにと思っているので、自ら疲れてしまうタイプです。直さなきゃならないのでしょうが、これは成功してから直そうかと思います(笑)。
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