コ・スの4年ぶりのドラマ復帰作でもある「クリスマスに雪は降るの?」は昨年の冬、韓国で放送されその魅力にハマる中毒者が続出したという大反響のドラマだ。
日本初放送を記念し4月29日新宿文化センターでイベントに先駆けコ・スの来日記者会見が行われた。
細身のダークグレースーツ、ブルーのシャツに身を包み登場、緊張した様子で「お会いできてうれしいです。この作品に参加した一人の俳優として、俳優の皆さん、スタッフの皆さん、監督さん、作家さんなど、みんなを代表してドラマの思い出について皆さんに伝えたいと思います」と丁寧に挨拶した。
4年ぶりとなるドラマ復帰作にこの作品を選んだ理由は?
「待ちに待ったドラマ出演で選択するのに非常に慎重になりました。でもドラマに限らず、私が選択するというよりも、私が選んでもらったと表現した方が正しいと思う。脚本家イ・ギョンヒさんの以前の作品「ごめん、愛してる」「ありがとうございます」をとても楽しく拝見し、ぜひ一緒に仕事をしたいと思っていたところに素晴らしいお話をいただき、選ばせていだきました」と語った。
コ・ス演じる主人公、チャ・ガンジンは喧嘩早いが、頭脳明晰な建築デザイナー。一方で初恋を胸に秘めたピュアな心の持ち主という様々な面をもつ男。
役作りについては、コ・ス自身が実際の建築家の人達に会い、感じたものからキャラクターの理解を深め、それを動作や言葉でどのように表現したら伝わるのかを悩み考えながら取り組んでいったという。
兵役の時期を含め演技ができなかった長い間に、今までやってきた役者について考える時間が持てたというコ・ス。
以降、演じることやキャラクターについても以前よりも慎重に考えるようになり、前以上に演技をする際に心をこめるようになったそうだ。
また、舞台での経験も大きかったようで「舞台を経験する前には、わからないこと、知らないことがたくさんありました。本当にいろいろな面で役に立ちました」と思いを語った。
舞台経験後に取り組んだこのドラマでどのような姿を見せてくれているのか期待がますます高まった。
相手役のハン・イェスルの印象は?
ドラマ撮影時のことを思い出したのか、ふっと笑い、ようやくリラックスした表情を見せた。 彼女の印象について、「初めて会った時は、とても明るく、周りにいる人達をリラックスさせてくれる、幸せにしてくれる方だと思いました」。そして「彼女は幼い頃に外国暮らしが長かったので、演じる役の感情を理解するのが少し難しいと言っていました。
なので、撮影前や撮影中、彼女が演じる役のキャラクターについてよく話し合いました」と撮影中のエピソードも披露してくれた。
コ・スの緊張もこの頃にはすっかり解け、記者からの質問に素敵な人懐こい笑顔を時折見せながら答え、会見はなごやかな雰囲気の中で進められた。
今度生まれ変わるとしたら何になりたいですか?
「私は風になりたいです」「自分が望むところにすばやく行き、会いたい人に会い、行きたいところに降り立ってみたい」と。そして「みなさんもなりたいですよね?!」と笑顔で問いかけ、記者も思わずうなずいた。
自分で自信があるところは?
コ・スは思わず体を前に倒して「・・・あ・は・は・はー・・」と困ったように照れ笑い。その反応を見た記者からも笑い上がった。「…いつも鏡を見ながら考えるのですが…」と言ったところでさらに大きな笑いが!「私は足りないところが多いと思います。良いところは何でも一生懸命取り組もうと努力をするところではないでしょうか。」と答え、司会者から「コ・スさんが鏡を見て、足りないところが多いだなんてウソ~という感じなんですけども」と言われる場面も。
スーツ姿のコ・スは画面で見るよりも細い印象だが、着やせをするタイプらしく、実はモムチャンだそうだ。トレーニングは「第一に、いつもお祈りしています。『格好良くなれ~格好良くなれ~」と、記者からも再び笑いが。
実際は、有酸素運動や、最近はロッククライミングにハマっているそうだ。司会者が「(落ちて)顔だけは怪我しないようにしてくださいね(笑)」というコメントに、「はい。わかりました(笑)。」と日本語で答える場面も。
今回のドラマでファンの人に注目してもらいたい場面は?
「お互いに知り合いであることを隠している二人が、ある瞬間に『また会うことができてうれしい』という場面がある。それをきっかけにお互いに少しずつ心を開いていく。それがとても印象に残っている。また、その後、とてもつらいシーンもたくさんあります。お互いに告白するシーンや自分の気持ちを率直に表現するシーンなど。そういったシーンも心に残っています。」と語った。
ファンミーティングへの意気込みは?
「私は今この時間に忠実に、一生懸命に取り組んでいます。イベントでは、実際にその時間になった時の思いや気持ち、コンディションによってどのような姿を見せるのかが決まると思います。今からイベントはとても楽しみ。早くイベントの時間になるといいなと思っています。」と答えた。
実は、会見前にイベントのリハーサルをした時も、トークのリハーサルは一切しなかったという。いつも正直に自然体で臨むコ・スの姿が垣間見れた気がした。
ドラマのタイトルにもあるコ・ス自身の「クリスマス」の思い出は?
意外にも記憶に残っているのは「悲しい思い出」だそうだ。先輩の家に寝泊まりしていた20代初めの頃、クリスマスに他の友達と遊び、夜に帰宅したが誰も出ず、先輩の携帯や家に電話しても連絡がつかない。そのうち携帯のバッテリーも切れ、家の前で待ち続けて朝を迎えた。しかし実は先輩は早くに寝てぐっすりと