信念が作り出した奇蹟のドラマ、意外とも言えるような結果だった。
現場の投票で順位が決まる公演ミッションであるため、実力もそうだが大部分の場合は人気の尺度が順位を決める状況だった。しかし、コンセプトでの評価ではちょっと違っていた。もちろん高い人気のメンバーもいたが、当然のように優勝が予想されたチームではなかった。「同じところで」チームが信念と涙で作り出した奇蹟のドラマだった。

18日午後から放送されたケーブルチャンネルMnetのサバイバルプログラム「プロデュース101」では、コンセプト評価を行い、B1A4ジニョンの曲である「同じところで」を選択したメンバーたちが優勝を獲得した。信じられないというような結果に驚いたメンバーの涙と、心からお祝い拍手を送る他の練習生たちの様子が描かれた。
「同じところで」は、録音から練習まで紆余曲折を経験した。コンセプト評価直前に脱落者が発生したが、唯一チーム変更がなかったという良い運勢が結果にもつながったようだ。ジニョンはこの曲を「プロデュース101」を見ながら作ったと明らかにしたが、共感できる歌詞は多くの練習生が歌いたがった曲でもある。この曲を選択した7人の練習生も皆同じ思いだっただろう。

録音をしながら多少つらそうな様子だった。練習生は、作曲家ジニョンの指令によって熱心に練習し、「もう一度」を何度も繰り返した結果、録音を終えることができた。また、公演当日のリハーサルでも問題が起こった。リハーサル中にダンスを間違えて涙を見せたメンバーもいた。しかし、ステージでは7人の練習生が皆しっかりとこなした。そして結果は、2位のチームと30票差で最終的に優勝を勝ち取ったのだ。

事実、「同じところで」チームの優勝は簡単に予想できることではなかった。今までの公演ミッションを見ると、実力も重要だが人気投票の性向が強かったためだ。「同じところで」チームより他のチームに上位圏のメンバーがたくさん集まっていたため、3000人の観客が与えることができるたったひとつの切符が、人気のあるメンバーのものになるだろうという予想だった。
ところが、反対の結果だった。もちろんすべてのチームが必死にステージを披露したが、「同じところで」チームは、特に練習生の心を歌った曲なのでこれも重要な役目をこなしたように見える。ジニョンの良い曲と練習生の汗と涙が盛り込まれたステージ。その信念が観客にまで伝達されたのだ。1位になって「本当に予想できませんでした」と、驚いた講師たちと涙を流す練習生の様子がいっそう切なかった。