韓国ドラマ「ベートーベンウィルス」が日本で放送されるにあたり、偉大なる作曲家ベートーベンの誕生日の12月17日に「ベートーベンウィルス 愛と情熱のシンフォニー」と題する、記念イベントが東京・五反田ゆうぽーとホールにて開催された。
「ベートーベンウィルス」は、韓国でクラシック旋風を巻き起こし、人気と話題を独占し、今年最高のドラマと絶賛され終了した。
年齢、性格、生きてきた境遇など全てが異なるが、音楽を愛しながらも挫折した経験がある者たちが集まり、クラシックオーケストラ結成という夢に向かって奮闘する姿を涙と笑いで描いたストーリーだ。
今回のイベントには、マエストロ役の、韓国版「白い巨塔」で名演技を見せたキム・ミョンミン。ドラマ「ファン・ジニ」「快刀ホン・ギルドン」に出演し、停職中警官で天才トランペット奏者役、人気急上昇中の若手俳優チャン・グンソク。そしてバイオリニストには、大ヒットドラマ「太王四神記」でデビューした、イ・ジアと、主演俳優三人が参加の豪華なイベントだ。
日本放映前であるにも関わらず、会場は日本や韓国からのファンで満席となり、ドラマへの関心の高さがうかがえた。
赤いカーテンが下ろされたクラッシックコンサートさながらの舞台。開演のアナウンスの声が会場に響いた。「本日は我がオーケストラの日本公演にお越しくださいまして、誠にありがとうございます」。そして、「私はこのドラマでトゥ・ルミ役を演じた、イ・ジアです」と、その流暢な日本語のアナウンスがイ・ジアと知った客席は驚きと喜びの歓声に湧いた。「このように新しい作品でまた挨拶ができることを本当に嬉しく思っています。日本でも、もうすぐ放映されますが、皆さん応援してください」「今からイベントを始めます。皆さん楽しんでくださいね。」と開演の挨拶をした。
始まりはドラマのハイライト映像。それぞれのキャラクターが魅力的であり、短い時間ながら充分に惹き込まれた。そして待ちに待った、キム・ミョンミン、イ・ジア、チャン・グンソクの登場に、会場は大歓声の渦となり、雰囲気が一気にヒートアップ。
キム・ミョンミンは慣れない日本語でたどたどしくも一生懸命に「みなさん、お久しぶりです。韓国のカリスマ俳優、キム・ミョンミンです。」とユーモアを交えて挨拶。
その一生懸命さと「カリスマ俳優」と自己紹介するユーモアのギャップに客席からは温かい笑いが。イ・ジアは再び日本語で「今日は一緒に楽しい時間を過ごしましょう」。チャン・グンソクも独学で学んだとは思えない流暢な日本語で「お元気ですか?イケメン俳優、チャン・グンソクです。」とキム・ミョンミンに負けじとチャーミングな笑顔で挨拶をした。
このドラマへの出演理由を、キム・ミョンミンは、「韓国の男性俳優が演じてみたい三つの役が、マエストロ、大統領、将軍。是非マエストロの役をやってみたかった。難しいし、苦労するだろうとは思ったが、やり遂げた後の達成感を期待して決めました」、イ・ジアは「韓国でクラシック音楽を題材にしたドラマが斬新だと思った。この役のキャラクターにもとても魅力を感じました」、チャン・グンソクは「ドラマに込められた『つらくても夢さえあれば。努力さえすれば、夢はかなう。』というメッセージが良かった」と話した。
音楽を題材としたドラマであるが、音楽・楽器演奏の経験は、意外にも三人ともほぼ未経験という。名指揮者を演じるキム・ミョンミンは「本物のオーケストラ総監督に教わり、昼も夜も練習した。最近の視聴者は目が肥えているから、真似をしているように見せてはいけない。本物の指揮者に見せるのが難しかった。」と語った。チャン・グンソクは、わずか一ヶ月の練習で役に臨んだが「もともと音楽が好きなので楽しくできました」と頼もしい笑顔を見せた。
ドラマの見どころの一つとして、この三人の関係が上げられるが、「ジアさんだったらどちらとお付き合いしますか?」との質問に、悩むイ・ジアを真ん中にして、チャン・グンソクが自分を選ぶようイ・ジアをひじでつつくと、その様子をドラマの役になりきったキム・ミョンミンが冷たい視線をおくりながら「ひじでつついたりしなくても、僕のほうに来るに決まっている」と自信満々に言い放ち、ドラマのシーンを思わせるやり取りに会場は大喜び。
また、お互いの素の印象について、キム・ミョンミンはチャン・グンソクに、「とても若いのに非常に素晴らしい演技力を持つ俳優で、どんどん成長している。彼が自分の歳になる頃にはかなりすごい俳優になっていると思う。」と後輩へエールを贈った。また、チャン・グンソクがイ・ジアについて日本語で「優しいです」と言うと、イ・ジアが日本語で「それだけ?」と小声で突っ込み、「…きれいですね」と言わせて会場の笑いを誘った。実際の三人の仲の良さ、チームワークの良さがうかがえ、会場は大いに盛り上がった。
そして、なんと言ってもこのドラマの見どころは、キム・ミョンミン演じる「カン・マエ」の毒舌ぶり。韓国では「カン・マエ シンドローム」も起こるほどの人気で、彼のセリフが注目された。キム・ミョンミンは、司会の岡田氏のリクエストに応え、カン・マエになりきり傲慢な口調で岡田氏に毒舌のセリフを吐き、会場は大爆笑。この一見嫌われ者の「カン・マエ」について、キム・ミョンミンは「内面は暖かいところもある。毒舌だが間違ったことは言っていない。」と、役に対する愛情を見せた。
また、毒舌家の役作りで、自分でその特徴として早口で話す設定に決めたが、これが後で大変になってきて後悔した、と当時の苦労も語る場面も。
トークショーが終了し、全員退場の後、メイキング映像が流された。
映像終了後、再度、会場が暗転すると、今度はスポットライトに照らされたチャン・グンソクが一人で登場。ドラマ挿入歌を歌い、見事な歌声を披露した。観客には嬉しいサプライズプレゼントとなった。そして歌い終わると、顔を両手で覆って、恥ずかしがりながら小走りで退場するというなんともユーモラスでお茶目な一面を見せた。
第二部は、三人がドラマと作曲家ベートーベンに関するクイズに挑戦。キム・ミョンミンは再びカン・マエになりきり「わたしはマエストロなので音楽クイズは当然全部わかります」と言ったものの、誰よりもクイズに悩む姿を見せて会場を笑わせた。
合間のトークでは「撮影に臨む前に必ずすることはありますか?」の問いに、「楽しい気分で仕事をしたいので、ダンスをします」というチャン・グンソクは照れながらもリクエストに応えダンスを披露。そこに、キム・ミョンミンが「自分は撮影前は心を静かに落ち着けて臨むのに、彼と一緒のシーンがあると、いつもこのダンスを隣りで見せられて気分が良くなる時もありますが、つらい時もありました。」とユーモア溢れる告白をして、またまた会場を笑いで湧かせた。
また、キム・ミョンミン自身の「撮影前は声を張り上げる」とのこたえに、会場での披露を求められると「お見せできないです!必ず一人でいるときにしています!」と焦った表情を見せ、シャイな一面をのぞかせた。
ドラマ映像、トークショー、歌、クイズ、と非常に盛りだくさんのイベントであった。三人は終始リラックスして、ユーモアたっぷりのトークを繰り広げ、撮影裏でのチームワークの良さをうかがわせる大満足の2時間だった。
「ベートーベンウィルス」は韓国版「のだめカンタービレ」と言われることもあるが、実際に見てみるとオーケストラを舞台としている共通点はあっても、まったく違うドラマで、良い意味で期待を裏切られそうだ。
キム・ミョンミンとチャン・グンソクが口をそろえて『見れば見るほど、やみつきになるドラマ』と語ったが、ハイライト映像を見ただけで、もう本編が非常に見たくなってしまった。まもなく始まる日本初放映がとても楽しみである。
韓国100%エンターテインメントチャンネルMnetにて、12/22(月)より「ベートーベン・ウイルス 愛と情熱のシンフォニー」放送開始
1/26~2/2までの毎週(月)~(金)朝5:30~8:00キャッチアップ放送も決定!ファンミーティングの模様は、韓国100%エンターテインメントチャンネルMnetにて1/31(土)放送決定!
キム・ミョンミンジャパンオフィシャルファンクラブ http://www.kimmyungmin.jp