「春のワルツ」来日会見

 

“ユン監督、ソ・ドヨン、ハン・ヒョジュが語ったドラマへの想いと深い愛着”

@NHK放送センター

「春のワルツ」は2006年10月からNHK BS2放送をスターとし、3月に最終話をむかえる。ドラマを観た視聴者からは「映像、音楽、台詞すべてが心に残るすばらしい!」「こんなに感激したドラマは初めてです」などの意見が多々寄せられている。4月からはNHK地上波での放送が決定し、それに先駆けユン・ソクホ監督、主演のソ・ドヨン、ハン・ヒョジュが来日し、「春のワルツ」特別番組収録後、記者会見を行った。

この作品は、韓国ドラマ界の巨匠ユン・ソクホ監督が"菜の花の黄色、新緑・若葉・木々の緑、海の青"のイメージをモチーフとして製作された四季シリーズ最終章。「秋の童話」ではウォンビン、ソン・スンホン、ソン・へギョ、「冬のソナタ」はぺ・ヨンジュン、チェ・ジウ、「夏の香り」は四季シリーズ2度の主演ソン・スンホン、ソン・イェジンをキャスティングし、美しい映像と琴線にふれるストーリーで韓国のみならずアジア圏のドラマファンを魅了している。

 

司会者(以下Q):御挨拶をお願いします。
ユン監督:ドラマが思っていたよりよい反応ということで感慨無慮です。視聴者に感謝します。
ソ・ドヨン:四季シリーズ最終章、新しい恋の物語を楽しんで観て下さい。今日はいい写真を撮ってください。
ハン・ヒョジュ:このドラマでは美しい映像とすばらしいキャストに囲まれウニョン役を演じることができました。楽しんで観て欲しいと思います。

Q:このドラマにキャスティングされた時の感想は?
ソ・ドヨン:主演ということで大変なプレッシャーを感じました。
ハン・ヒョジュ:私もやはりプレッシャーを感じました。

Q:役作りとしてしたことは?
ソ・ドヨン:チェハは他人の人生を生きるという複雑な人間です、ピアニストでドイツ語も話すなどたくさん役作りとして準備しなければならないことがありました。ピアノに関しては公演を聴きに行ったり、プロのピアニストの演奏DVDを観たりして、キャラクターに近づくよう努力しました。
ハン・ヒョジュ:監督の思い描いているウニョンのイメージと私自身に中にあるウニョンに似た部分を探し出し、演技するよう努力しました。ウニョンの感情に近づけるために"ウニョンならばこんな風に思ったり感じたりするのではないか?という日記や亡き母への手紙"を書いたりしました。

 

Q:ユン監督からみた、主演の2人の長所と短所は?
ユン監督:ソ・ドヨンの長所というかいい所は、韓国男優には珍しくヨーロッパ的なイメージを持っていること、神秘性を感じることですね。モデル出身ですがどこかモデルらしくない部分があります。短所としてはもう少しユーモアーと融通性があってもいいかと思いますが、彼が新人だからかもしれませんね。
ハン・ヒョジュはドラマの中でとても素敵な"スマイル"を見せてくれています。明るくて健康的なウニョンにぴったりでしたねこれが長所です。短所をあえてあげるならもう少し女性らしい部分が備わってくるとよいかと思います。今のヒョジュはスポーツ系で野性的なイメージを感じる女優さんです。これから恋をしたり悩んだりして、変わってゆくと思います。

Q:主演のお二人が「春のワルツ」から得たものは?
ソ・ドンヨ:私がこの作品から得たものは、それが本当でないと演技できないという事です。心で演じるということですね。
ハン・ヒョジュ:このドラマで過ごした時間すべてが今の自分の中では大切なものです。最初は何もわからず幼い子供のようでしたが、撮影を終えた頃にはスタートした頃に比べれば少し演技者として成長し、人の痛みをわかる人間になったと思います。

 

Qユン監督作品の魅力を教えてください。
ソ・ドヨン:ラブストーリを美しく描写している所です。細やかな感情表現も魅力だと思います。 ハン・ヒョジュ:愛の感情が沢山込められている演技と美しい映像美です。演技者としてドラマを放送で観て胸がキュンとなりました。

Q:ユン監督がこれから作ってみたい作品はありますか?
ユン監督:私は四季シリーズの前に"カラーシリーズ"も制作しました。もう1度作るとすれば、"風、雲、空、海"などの自然をコンセプトにした作品はどうかと漠然とは考えています。

胸に深い悲しみと孤独を秘めたピアニスト主演の"チェハ"役には2005年デビューモデル出身で本作品が初主演のソ・ドヨン、母への思慕を抱きながら明るく生きるヒロイン"ウニョン"役には2005年ミス・スマイル選抜大会で入賞し現役大学生のハン・ヒョンジュが監督の目にとまり新人でありならが主演に抜擢された。フリップ役には「私の名前はキム・サムスン」のダニエル・へニー、イナ役には『スキャンダル』のイ・ソヨンがキャスティングされ運命に導かれる4人の男女のラブストーリを演じ高い評価を得た。劇中グリーンミュージックとして登場する音楽事務所は、ソウル市麻浦区上水洞にあるユン監督のオフィスであるユンスカラーが撮影場所として使用され、子供時代のスホとウニョンが楽しい時を過ごした思い出のシーンは、四季の移り変わりの美しいチュンサン島がロケ地として使われた。

■特別番組「ようこそ春のワルツへ」
3月31日(土)HKN総合 午後11:20~0:05(放送予定)
■「春のワルツ」
NHK総合にて4月7日(土)放送開始

2007.02.28