
「雨光」は花札において、1枚だけでは完全ではないが、揃ったときに初めて大きな力を発揮する札だ。映画はこのタイトルの意味をそのまま作中に溶け込ませた。血縁だけで家族が完成するわけではない。崩れた関係の中でも最後までお互いを諦めない人々を通じ、真の家族の意味と救いの価値を重厚に描き出した。(レビュー1行評)
映画『雨光』(イ・ジウォン監督/制作:エースファクトリー、ジオフィルム)のメディア向け試写会が24日午後、ソウル・カンナム(江南)区のMEGABOX・COEXで開かれ、イ・ジウォン監督と俳優のリュ・スンリョン、ハ・ジウォン、キム・シアが出席した。
『雨光』はトップスター夫婦のチュング(リュ・スンリョン)とナミ(ハ・ジウォン)が、突如現れたチュングの娘トンジュ(キム・シア)によって破局を迎えた後、8年後に衝撃的な事件に巻き込まれたトンジュを救うため、残されたすべてをかけて真実を暴く濃厚なファミリークロニクル。
イ・ジウォン監督は「いつか一度家族映画を手がけてみたかった。一人暮らしをしていた祖母が寂しくないよう、節句に家族が集まると囲んで花札をやった。札の中に雨光という独特なデザインで唯一人物が描かれた札があり、実に面白いと思っていたが、その札を取ると家族が嫌がった」とし、「なぜ嫌がるのか疑問に思い、大人になるにつれて意味や由来を知り、自分が構成する家族映画につけると良いと考えた」と明かした。
続いて「世の中にこんな家族がいるだろうかと思うかもしれないが、人生で感じられない感情をより深く見せることこそが、映画という芸術の果たせる最高の美徳だと思う」とし、「家族に対して時には切ない思いをし、社会で傷つくことがあっても、映画館で熱い愛を感じて涙を流し、温かい心を抱いて帰れるようにするのが映画監督としての役割であり義務だと考える」と付け加えた。
劇中、リュ・スンリョンは最高の野球選手だったがトンジュの登場でどん底に落ち、現在は娘のトンジュを守るためなら手段を選ばない父親チュング役を、ハ・ジウォンはトップスターだったが突如現れたトンジュにより一瞬で落ちぶれ、生計型タレントとして生きるナミ役を演じた。
リュ・スンリョンは「時間や紆余曲折を表現する役柄であるため、その時々の状況に真心を尽くし、その真心が伝わるよう、表に出ない場面でも観客が心情的に共感できるよう主眼を置いた」とし、「他の作品とは異なり、今回は娘が生まれて育つ過程が省略されているため、より荒々しくぎこちない。しかし危機に瀕したとき、父親として大切に思う気持ちはドーベルマンのようだ」と語った。
さらに「キム・シアが非常に若い年齢でありながら、眼差しだけで圧倒的なドラマを表現する演技を見せてくれ、私も共演しながら心底驚いた」とし、「自分がどれほど擦れてしまったかを痛感し、鏡を見て自分を省察するような経験になった。今後の活躍が実に楽しみだ」とキム・シアへの称賛を惜しまなかった。
ハ・ジウォンは「ナミも女優の人生を送るキャラクターであるため、監督とシーンごとにプレプロダクションを念入りに行った」とし、「ナミを十分に理解し、その人生に身を置いてこそ出てくる表情やセリフであるため、『雨光』に入るにあたり、家族をはじめ自身が社会で結んでいる関係について深く悩んだ」と打ち明けた。
特に『ミス・ペク』で600倍の倍率を勝ち抜いてキャスティングされて以来、次世代女優として成長したキム・シアが、友人の死後に容疑者として指名され崖っぷちに追い込まれた少女トンジュに扮した。
キム・シアは「監督と『ミス・ペク』を一緒にした後、もう一度私を信じてトンジュというキャラクターを演じる機会をくださったので、とても嬉しくワクワクもしたが、プレッシャーもすさまじかった」とし、「『ミス・ペク』の時よりも成長した姿を見せたいという思いから、現場では本当に大変でもあり、楽しかった」と語った。
あわせて「セリフが非常に多いキャラクターではない。一つひとつのセリフにトンジュの感情がしっかりと表れるよう、監督と一生懸命研究しながら表現するよう努めた」と振り返り、「お二人とも素晴らしい大先輩方であるため、現場で息を合わせるだけでも学ぶ点が多すぎた。現場の雰囲気も良く作ってくださり、私もあのような人、そして俳優になりたいと思った」とリュ・スンリョン、ハ・ジウォンへの 感謝の気持ちを示した。
『ミス・ペク』で第55回百想芸術大賞映画部門新人監督賞を受賞した監督の新作『雨光』は、来る9月2日に韓国で公開される。
WOW!Korea提供










