
「トーク」と同じくらい「涙」も多い。
最近、芸能界を代表する「おしゃべり好き」として愛されているユン・ギョンホが、無名時代を回想して涙を見せた。俳優と父親の間で悩んだ当時を思い起こしながら流した涙は、彼がどれほど演技に本気であり、どれほど素晴らしい父親であるかを物語っている。
27日、ソウル市カンナム(江南)区チョンダムドン(清潭洞)のカフェで行われたインタビューで、ユン・ギョンホは「アルバイトを30種類ほど経験した」とし、「最もつらかった時期は、結婚して第一子を授かったときだった」と切り出した。
彼は「それまでは自分ひとりで耐えればいいと思っていたし、妻と一緒に乗り越えられると考えていたが、子供ができると覚悟が変わった」とし、「この(金銭的な苦しさ)を子供に受け継がせたくはなかった。父親の夢のせいで子供がつらい思いをして育つのを見る自信がない。当時は演技をやめるべきか悩んだ」と打ち明けた。
ユン・ギョンホは「そんなとき『軍艦島』という作品に出会い、一大決心をして体重を34kg減量した」とし、「娘が生まれる前だったが、『軍艦島』は先人たちの物語を扱った作品ではないか。将来うちの子が大きくなったとき、この作品を見せて『貧しかった時期もあったけれど、パパはこの話をどうしても伝えたくて減量し、お前にかけるはずだった時間でこうして撮影したんだ』と話してあげたかった」と涙を浮かべた。彼は「生まれていない娘に申し訳ないと思いながら『パパ、最後に一度だけ頑張ってみるよ。こんな役柄を演じたことがないんだ。どうしても上手く演じたい。最初は貧しくても待っていてくれ』と話しかけた」とし、「でもありがたいことに、娘が生まれてから『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』にも恵まれ、良い作品に出会うことができた」と語った。
彼は「軍艦島」の前の「オクジャ/okja」から良い作品に出会えたとし、「自分にとっては道が開けた気分だった。そこが自分の限界ではなかったのかもしれないが、すべてを手放して違った 気持ちで世界を見つめ直したことで、別の道が開けて心も大きく変わった」とし、「以前は最高の俳優になりたいと考え、欲も多かったが、子供が生まれてからは仕事ができる場所さえあれば何でもやるという気持ちに変わり、見えていなかった世界が見えるようになった。娘が大きな教訓を与えて生まれてきてくれたようだ」と明かした。
娘は俳優ユン・ギョンホの人生にとっても、人間ユン・ギョンホの人生にとっても転換点となる存在だ。父性愛を描いたドラマ「エージェント・キム:リアクティベーティッド」についても「共感できた」とし、「娘が生まれてから世界に対する視線が変わったことの一つとして、娘の父親になってみると、それまでただその場にいるように見えていた女性たちが、みんな『誰かの娘』に見えるようになった。そのときとても驚いた」と打ち明けた。
彼は「女性という存在に対して新しい視線が開けた」とし、「それまで世界の半分しか知らずに生きてきた自分が、娘の父親になったことで女性の存在を強く認識するようになり、異なる体験をした」とし、「だからこそ、『エージェント・キム』でダビンの父親を演じるときは感情移入がしやすかったのだと思う」と語った。
ユン・ギョンホが出演した「エージェント・キム」は、平凡な父親がたった一人の娘を取り戻すために危険な男となって戦う復讐アクションドラマ。ユン・ギョンホは過去に特殊部隊を代表する軍人だったが、今は仕事がなく小学校の下校時に交通ボランティアを行っているキム部長の長年の友人、パク・ジンチョル役を演じた。爽快なアクションとコミカルな演技を披露し「エージェント・キム」の人気をリードした。
ユン・ギョンホは「生きていてこれほど愛されることがあるだろうかと思うほど信じられない、2度と来ないような幸せを感じた」とし、「一方で、ひとりでは成し得なかった結果だ。すべてのスタッフ、キャストが作り上げた結晶であるため、独り占めするのではなく皆に祝福を伝えながら時間を過ごしている」と伝えた。
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