
ストリーミングが音楽産業の地図上で「標準」となった時代。それでも音盤は売れている。むしろ増加している。その中心には「BTS(防弾少年団)」をはじめとするK-POPがある。
17日の関税庁輸出入貿易統計によると、ことし1〜6月の音盤輸出額は前年同期比125.0%増の2億5747万8000ドル(約3823億ウォン、約410億2千810万円)で、上半期として過去最高を記録した。特にアメリカへの輸出額は7411万8000ドル(約1101億ウォン、約118億1千580万円)となり、初めて日本を抜いて韓国音盤の最大輸入国となった。中国が2位、日本が3位だった。
この変化の背景について、グローバルエンターテインメントデータ企業Luminateは「K-POPが音楽産業の新しい消費公式を作ったため」と分析する。
Luminateが最近発表した「2026年上半期音楽・TV・映画トレンドレポート」は、「BTS」を中心としたK-POPが音盤販売や流通、ファンダム、音楽輸出に至るまでグローバル音楽産業の構造を書き換えていると指摘した。
「CDプレイヤーはないが『BTS』のアルバムは買う」…実物音盤の復活
ストリーミング時代にもかかわらず、アメリカの実物音盤市場は予想外の成長を見せている。
今年上半期のアメリカCD販売枚数は前年同期比16%増の1630万枚で、LPの伸び率(2.4%)を大きく上回った。
ロブ・ジョナスLuminate CEOは報告書でこの成長の大部分が「『BTS』のニューアルバム『ARIRANG』のおかげ」と述べた。
実際、「BTS」を除くK-POPの増加率はアメリカCD販売6.7%にとどまり、実質的にK-POPがアメリカ実物音盤市場の回復を牽引している。
アメリカCDチャートはこの変化をより明確に示している。ことし上半期のアメリカトップ10 CDアルバムのうち8枚はK-POP音盤だった。
「BTS」の5thフルアルバム「ARIRANG」が56万7000枚で1位を獲得。続いて「ENHYPEN」の「THE SIN : VANISH」が28万6000枚、「ATEEZ」の「GOLDEN HOUR : PART 4」が26万3000枚、「PART 5」が21万2000枚、「CORTIS」の「GREEN GREEN」が16万9000枚で続いた。「Stray Kids」の「DO IT」(14万1000枚・6位)、「TOMORROW X TOGETHER(TXT)」の「7TH YEAR: A Moment of Stillness in the Thorns」(12万3000枚・7位)、韓米合同ガールズグループ「KATSEYE」の「SIS: Soft Is Strong」(10万6000枚・10位)がチャートを埋めた。
興味深いのはCDを購入する理由である。LuminateによればアメリカのMZ世代(ミレニアル世代とZ世代、1980~2000年代生まれ)のCD購入者の半数近くはCDプレイヤーを持っていない。実物音盤は音楽を聴く媒体ではなく、アーティストを応援し所有するファンダムの象徴でありグッズとなっている。報告書は「この消費文化をK-POPファンダムが最も先導的に示している」と分析した。

K-POPファンダムの購入方法はアメリカの音盤流通地図まで変えた。
フォトカードや多様な特典を含むK-POPアルバムを購入したいファンがTargetやWalmartなど大型スーパーに殺到し、マスマーケットの音盤販売比率は28.7%まで拡大した。一時は独立系レコード店やオンラインモール中心だったアメリカの実物音盤流通構造がK-POPを機に変わりつつある。現在、国内でもコンビニエンスストアでK-POP音盤を購入できる。
Luminateは「BTS」を単なるK-POP代表グループではなく、グローバルポップ市場そのものを動かすアーティストと評価した。
報告書は「英語曲と韓国語曲が共に収録された『ARIRANG』のアルバムはポップとK-POP両ジャンルの成長要因」とし、「K-POPは別の地域ジャンルではなくグローバルポップ市場を牽引する中核的存在」と強調した。
K-POPファンダムが巨大規模で拡大するとともに韓国語音楽の存在感も増している。アメリカのストリーミング市場における韓国語音楽の占有率は2023年の0.7%からことし上半期は1.1%に上昇した。特にLuminateは今回の報告書で韓国語を英語、スペイン語と並ぶ独立した言語圏として分類・分析した。これは韓国語音楽がもはや一過性のブームや「非英語圏音楽」の一部ではなく、グローバル音楽市場の柱の一つとして定着した象徴的な変化を示している。
アメリカの音盤市場を動かすK-POPファンダムは最も強力で理想的な消費者であった。Luminateはジャンル別ファンの購入行動や参加度を比較し、K-POPファンは音盤やグッズ購入にとどまらず公演観覧、オンラインコミュニティ活動、SNS参加など積極的に活動する「高密度ファンダム」を形成していると述べた。報告書は「K-POPは購入と参加が共に行われる最も完成度の高いファンダムモデル」と評価した。
WOW!Korea提供







