「個別インタビュー(一部合同)」
ーー本作への出演オファーを受けたときの率直な心境と、出演を決断するに至った理由をお聞かせください。
ユチョン:本当に嬉しかったです。もちろん嬉しくて、こういう機会をいただけるなんてすごいことだと思いました。久しぶりの映画ですし、日本では初めての映画出演になりますので、少し不安もありましたが、とても嬉しかったです。
出演を決めた理由ですが、最初に台本を見たときに、(セリフや出演箇所の)量が少なくて、そこまで難しくはないかなと感じました。個人的にも挑戦してみたいなと考えたんです。その後、監督と実際にお会いして、監督がイメージしている映画の雰囲気などを直接説明していただいてからは、さらに出演したいという気持ちが大きくなりました。
監督:もともとは数時間でも撮影に参加してほしい、という話でした。でもユチョンさんと直接話しているうちに、「もっと出たい!」「ぜひ出てもらいたい!」とお互いに熱くなって、ぎりぎりまで出番を増やしました。出演箇所は3倍に増えました(笑)。
ーー作品では兄弟愛や友情も描かれていますが、弟・ユファンさんの反応はいかがでしたか。
ユチョン:ドラマの話をしたとき、ユファンは「自分はできないな」と、少し羨ましがっているような雰囲気を感じました。もちろん応援してくれました。
監督:次は兄弟でもぜひ。セリフの練習も一緒にしたそうです。
ーー韓国語での演技と日本語での演技の違いは、どのように感じましたか。
ユチョン:日本語だと、もっと細かく練習します。韓国語だとイントネーションなどそこまで気にしなくても大丈夫ですが、日本語はそれぞれの単語の幅が広いのが難しく感じて、その部分を細かく練習しました。難しかったですが、それが楽しくて勉強にもなりました。普段人と話すときにはそこまで考えていませんが、改めて日本語は難しくて魅力的だなと再確認しました。日本文化は詳しいほうだと思っていましたが、もっと奥が深いんだなと感じました。
ーー今回の役ではセリフのない演技も印象的でした。「動」と「静」の演じ分けについてはいかがでしょうか。
ユチョン:セリフがないのが一番難しいです(笑)。でも、それも少し楽しい。セリフがないときは、ずっと頭の中で考えたり想像したりしますよね。自分がどういう考えをしているのかを目や表情で表すこともできるので、どう表現してどう伝わるのかを考えながら演技するのは楽しいです。今回の作品は、自分自身をもっと分かるようになった作品かもしれません。
監督:胸で演技してくれているなと感じました。
ユチョン:本当の家族ではないけれど、家族より深い意味がある。そういう関係が、今は少し理解できるようになりました。
ーー夜景が見えるホテルの部屋で過去を回想し涙を流すシーンが印象的でした。どのような気持ちで演じていましたか。
ユチョン:ハンミョンは3年くらい千葉に住んでいて、たった3年なのに実家に戻ったような感覚なんです。すごく嬉しくて、懐かしくて……。一番大きかったのは懐かしいという感情ですね。
ハンミョンは自分と似ていると思いました。どれだけ役を理解できるかが大事だと思いますが、ハンミョンはすごく理解できました。つながって理解できた感覚が大きかったです。
ーーご自身と似ていると感じた部分はありますか。
ユチョン:スーツはあまり着ないし、ネクタイもしないところは違いますが(笑)、最後の屋上のシーンで「ちょっといい?」と言ってエレベーターに乗るところは、普段のままの姿です。パク・ユチョンとしてもそのままだと思います。
ーー長野凌大さん、星野奈緒さんとの撮影はいかがでしたか。
ユチョン:少し恥ずかしくて、あまりたくさん会話はできませんでした。距離を感じたわけではなくて、僕は出会ってすぐに打ち解けるタイプではないんです。仕事をしながら徐々に馴染んでいくタイプで(笑)。もちろん自然に話すことはできました。長野さんとは別の現場でもこの作品の後に会ったので、そのときは「おー!」という感じで、より仲良くなれたと思います。
日韓の撮影の違いでは、少し驚いたことがありました。韓国ではリハーサルが多いのですが、日本では思ったより少なかった印象です。監督と話してすぐ撮影開始でした。それでも、会ったばかりでも演じると違和感がなかったことに驚きました。皆さんとても準備されているんだなと感じました。
ーー作品のどんな部分を観てほしいですか。
ユチョン:以前から日本の美しさや、日本らしい雰囲気のある作品に出演したいと思っていました。今回そういう作品に出演できたことが本当に嬉しいです。日本だけが持っている雰囲気の中に、ハンミョンとして存在している自分に注目していただけたら嬉しいです。
(2ページに続く)










