※あらすじ・ネタバレになる内容が含まれています。
「復讐代行人~模範タクシー~シーズン3(以下、模範タクシー3)」が、ヒットのエンジンに火をつけている。
SBS金土ドラマ「模範タクシー3」は、ベールに包まれたタクシー会社である虹運輸とタクシー運転手のキム・ドギが、被害者に代わって復讐を完成させる物語だ。
2021年に初めて公開された「模範タクシー」シリーズは、被害者に代わって私的な復讐代行サービスを提供するタクシー会社という独歩的なコンセプトを基盤に、勧善懲悪のカタルシスとケーパー物特有のダイナミックな楽しさを披露してきた。
「メガヒットIP」として世間の熱い関心の中でローンチされたシーズン3は、見ごたえのある世界観と映画を観るような感覚的な演出、活気あふれるキャラクタープレイで、作家と監督、俳優の呼吸が完璧だという好評の中で放送中だ。これを証明するかのように、最新の12話は最高視聴率19.1%、首都圏15.2%を突破(ニールセンコリア提供)し、魔の15%を越えて20%に向かう疾走を繰り広げている。
韓国ドラマ市場で、シーズン3にもかかわらず、このように熱い人気を謳歌した前例は探すのが難しい。本来、新しいシーズンを迎えるたびに視聴者の期待値は下がりやすい。それにもかかわらず、「模範タクシー3」が視聴者の好評を集めているのは、この社会に依然として“タクシーヒーロー”が必要であるという証拠だろう。
実社会で見ることができる犯罪をエピソードのテーマとして採択してきた「模範タクシー」シリーズは、シーズン3に入って世の中の要請を一層強化し、視聴者の共感と関心を高めている。1~2話ではギャンブルによって不法貸付業者の餌食になる青少年たちの実態を明らかにし、3~4話では使い物にならない浸水車を詐欺で販売する中古車犯罪カルテルを、5~8話では違法スポーツ賭博と勝負操作をテーマに扱った。特に9~10話では、K-POPの人気に隠された練習生搾取と性接待の強要事件を、11~12話ではオンライン中古詐欺の真実を暴き、爆発的な反響を巻き起こした。
こうして「模範タクシー3」は、時代の流れに沿ってさらに進化する悪党たちの悪行にスポットを当て、悪者たちを爽快で痛快に懲らしめ、現実の不条理と苦しみを強烈なカタルシスで慰労している。悪党たちの横行を阻止するために、ジャンルと分野を問わずさらに激しく変化する主人公キム・ドギ(イ・ジェフン)の活躍は、さわやかなサイダーにコクまで加えている。これに対し視聴者は「次はどんな事件なのか気になる」「『模範タクシー』シリーズはこの時代に悪党がいる限り永遠に続くべきだ」と熱い声援を送っている。
オ・サンホ作家は「娯楽的だが、背を向けずに現実の中に直進するのが『模範タクシー』の方式だと思う」と明らかにした。さらに「私が特定のテーマを趣旨で選択したわけではない。世の中で起こる事件や事故の中にキム・ドギというキャラクターを投影した時、ある事件からはすぐに抜け出せるが、またある事件では入って出て来られない時がある。私はその中でキム・ドギというキャラクターがしっかりつかんではなさない事件を作業するだけだ」と語っている。
最終回まで4回を残した「模範タクシー3」がどんな話を披露するのか、キム・ドギが粘り強くつかんではなさない事件は何なのかに注目が集まっている。
一方、SBS金土ドラマ「模範タクシー3」は、1月2日(金)夜9時50分に13話が放送される。








