
「ADOR」側が、映像制作会社「ドルフィン・ユニオン」との損害賠償訴訟において、ミン・ヒジン元代表の証言に反論した。
9日、ソウル中央地裁民事合議第62部(イ・ヒョンソク部長判事)で、「ADOR」が外部映像制作会社「ドルフィン・ユニオン」とシン・ウソク監督を相手に提起した約11億ウォン相当の損害賠償請求訴訟の第4回弁論期日が開かれた。
昨年8月、「ドルフィン・ユニオン」は、「NewJeans」の楽曲「ETA」のミュージックビデオのディレクターズカット版映像を自社のYouTubeチャンネルに掲載した。これに対し、ADORは「無断掲載である」として問題を提起した。シン・ウソク監督は、自身の非公式チャンネルである「パン・ヒス チャンネル」にアップロードしていた映像をすべて削除し、ADORを名誉毀損で刑事告訴した。
この日、「ドルフィン・ユニオン」側は、2023年にシン・ウソク監督とミン・ヒジン元代表、Apple側などが全員参加して行われた「ETA」ミュージックビデオの試写会の際に、すでに合意が成立していた内容であると主張した。
さらに、「(ディレクターズカットは)すでに公開されている公式ミュージックビデオ映像に、短い内容が追加されたに過ぎない。わざわざ同意書を作成するのは、業界では考えにくいことだ」「当事者間で合意が成立しているにもかかわらず、書面がないという理由で巨額の違約罰を請求するのは、社会的な不信を助長するものだ」と指摘した。
先に開かれた第3回弁論期日で、ミン・ヒジンADOR元代表は証人として出席し、シン・ウソク監督が制作物を個人チャンネルに掲載したのは業界の慣行であり、口頭で合意された部分だと主張していた。
しかし、ADOR側は、「ドルフィン・ユニオン」が今回の映像を事前の書面同意なしに掲載し、業務委託契約に違反したため、違約罰の一部を請求した。また、「協力会社が制作物を公開する場合、必ず事前に当該制作物を共有して確認を得るよう内部規定で定められている」と強く批判した。
さらに、ADORのイ・ドギョン代表は、「8月に合流した後確認したところ、ミン・ヒジン元代表の時代に契約書や会社の規定に合わない業務処理をした事例が多く見受けられた」「ミン・ヒジン元代表やシン・ウソク監督は、クリエイターだから契約を知らないと主張するが、クリエイターという名前が、法令や契約を遵守しなくてもいいという免罪符になることはない」と付け加えた。
なお、該当裁判の判決は来年1月13日に言い渡される。
WOW!Korea提供






