弁護人側は、「有名人として世間の関心を集める生活を生きてきて、ずっと前からうつ病とパニック障害を患っており、その後医療施術を受けながら睡眠麻酔への依存性が発生したのは事実」としながらも、「ただし必要な施術が痛みを伴うという専門の判断下で使用され、どの睡眠麻酔剤を使用したかは、被告人の意図によってなされたものではない」と説明した。
これに先立ち、彼は2020年9月~2022年3月、ソウル一帯の病院で美容施術のための睡眠麻酔を受けたと見られ、181回の医療用薬物類を使用した疑いで不拘束起訴された。投薬量はプロポフォール9635.7mL、ミダゾラム567mg、ケタミン11.5mL、レミマゾラム200mgなどで調査された。
さらに、家族などの他人名義でスチールノックスなどを処方された事実関係も認めた。ユ・アインは、2021年5月から昨年8月まで他人名義で44回にわたって睡眠剤スチールノックス錠・ザナックス錠総1100錠以上を違法処方され、買い取った疑いも持たれている。
また、共犯の知人チェ氏らと共にアメリカで3回大麻を喫煙した容疑についても、認めると明らかにした。
ただ、他の人に大麻喫煙を教唆した容疑、証拠人滅教唆などの容疑については、初公判の時と同様に一貫して否定する立場を明らかにした。
なおユ・アインは、体感温度がマイナス20度まで下がったこの日(23日)、裁判開始前の9時40分頃に黒いコートとスーツを着てソウル・ソチョ(瑞草)区の中央地裁に現れた。初の裁判時とは異なり、頭を短く刈り上げた装いのユ・アインは、「容疑を認めるか」などの取材陣の質問に一貫して沈黙し、淡々と裁判所に入っていった。
裁判開始前は、緊張した様子もなく、笑顔を浮かべて弁護人や知人チェ氏と話を交わすなど、ゆったりとした姿を見せた。
一方、ユ・アインに睡眠薬やプロポフォールなど向精神性医薬品を過剰処方した医師も9日、裁判にかけられた。
WOW!Korea提供