DGK、「故イ・ソンギュンさんの捜査のリアルタイム報道は遺憾」

DGK(韓国映画監督組合)が、故イ・ソンギュンさんを追悼した。

DGK側は30日、公式SNSを通じて「突然この世を去った故イ・ソンギュンさんを思い出してみる。俳優というのは、それまで自分が全身で経験し感じてきたことを心の片隅に積み重ねておいて、カメラの前でそれをさらけ出すことではないかと思う。それだけでも彼はすでに自分の役目を果たした」と文を掲載した。

続いて「監督にとって俳優とは、お互いに宿命のような存在」とし、「それなのに私たちは今、愛する人を失ったのだ」と切ない心を伝えた。

DGK側は、俳優イ・ソンギュンさんを「一段一段着実に自分の役目を果たし、しっかりと頂上まで上がった人物だ」とし、「彼がこれまで積み上げた作品の履歴だけを見ても、どこにも一夜にしてできたものはなかった」と振り返った。「彼はデビュー序盤7年もの長い無名時代を経て、人気ドラマで世間の注目を集めた。それでも人気にこだわらず、商業映画や独立映画を問わずに、自分を必要とする場所に行って翼を広げた。古くからの友人から頼まれれば喜んで友情出演やノーギャラ出演をし、大ヒットが期待される作品では気持ちよく相手役を輝かせた」と回想した。

相手俳優を輝かせるのはもちろん、無名の俳優たちを紹介してくれた姿を思い浮かべ、「こんなにも感情が満ちていた彼だったので、小さな動きやため息ひとつでもカメラの前で適正な感情を伝えることのできる素晴らしい俳優になれただろうと思う。私たちはそんな彼を失ったのだ」と打ち明けた。


特に「彼の犯罪の容疑が確定する前にニュースが流れ、具体的な捜査状況と未確認の情報がリアルタイムで報道された。これは非常に残念なことであり、この過程で彼が経験した心的ストレスと絶望感は計り知れない」と強調した。

DKGは「われわれは彼を最後まで守ることができなかった。身を投じてカメラの前に立ち、作品として永遠に残る俳優の宿命を守ってあげられなかったのがただただ申し訳ない。あまりにも悲しくて胸が痛む。今更恥ずかしいが、このような悲劇が二度と起こらないよう尽力する」と故人の冥福を祈った。

故イ・ソンギュンさんは27日午前、ソウル市ソンブク(城北)区近くに停められた車の中で発見された。去る29日、ソウル大学病院葬儀場1号室で非公開で行われた出棺には、妻であり女優のチョン・ヘジンと2人の息子、兄弟や仲間らが共に故人の最後の旅立ちを見送った。出棺後も芸能界の仲間たちが追悼の波を続けている。

WOW!Korea提供

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2023.12.31