「申し訳ないのですが、少し休んでから再開します。度々、熱いものが込み上げてきて…。なぜなのか、僕にもわかりません」。韓国歌手兼俳優パク・ユチョン(29)がドキュメンタリー映画「奇跡のピアノ」(イム・ソング監督)のナレーション中に数回、NGを出していたことが話題となっている。
ユチョン(JYJ)は先月中旬、ソウル・カロスキルのスタジオにマネジャーと共に現れた。視覚に障害のある天才ピアニスト、ユ・イェウンちゃん(15)の10年に渡る成長期を込めた映画「奇跡のピアノ」のナレーション作業のためだった。
ユチョンは「東方神起」として活動していた2007年、ある地上波の深夜の音楽番組にイェウンちゃんと共に出演し注目を浴びた。SBS「スターキング」に紹介され有名人となったイェウンちゃんのピアノ伴奏に合わせ、ユチョンはこの日、洋楽「You Raise Me Up」を歌い、小さな天才とハーモニーを奏でた。
2人の縁はここまでかと思われた。しかし、ユチョンはイェウンちゃん家族が出演したドキュメンタリー映画「奇跡のピアノ」のナレーションに参加することとなり、ユチョンは8年ぶりにイェウンちゃんの近況を知ることに。ユチョンは録音中、中学生になったイェウンちゃんを画面で見ながら、しばらく感慨にふけっていた。「イェウンがもうこんなに大きくなったのですか? 」と驚き、コンクールに出場して競う姿や誰より明るくてあどけない表情を見て、堪えていた目頭を赤らめたという。
スタジオ関係者は「当初、30分程度の収録時間を予定していたが、ユチョンさんが込み上げる感情を抑えきれず、その過程でNGがたくさん出て作業は4時間に及んだ」としながら「ステージでは雰囲気を圧倒する韓流スターだが、録音する姿を見ると、とても謙虚で純粋な青年だった」とレコーディングを振り返った。
「奇跡のピアノ」を制作した「見たい映画社」キム・グンチョル代表も「ユチョンさんが8か月前のナレーションオファーに快く応じてくれた。多くの人がこの映画を通してイェウンを応援し、またイェウンがいまのようにずっと幸せに音楽を奏でられるよう、道が開けたらうれしい、という言葉を述べ録音を終えた」と伝えた。
ロッテエンターテインメントが投資・配給する「奇跡のピアノ」は「第11回堤川国際音楽映画祭」に招待され、来る14日に初公開される。なお、韓国での正式公開は9月4日だ。
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