韓国で大ヒット上映中の映画「暗殺」に盗作疑惑が浮上した。小説家チェ・ジョンリムが、同作品が自身の小説「コリアン・メモリーズ」(原題)を盗作したと主張し、チェ・ドンフン監督と制作会社Caper Filmのアン・スヒョン代表、配給を担ったショーボックス(SHOWBOX)のユ・ジョンフン代表を相手に100億ウォン(約10億6000万円)の損害賠償を求める訴訟を提起。さらに、映画の上映禁止仮処分も申請したのだ。
盗作疑惑の提起理由についてチェ・ジョンリムは「キム・グ先生が暗殺団を送って日本要人と親日派を排除するという点が著書と同じだ」と主張している。
問題の映画「暗殺」のストーリー、そして見どころとは?
同映画は、親日派暗殺作戦のために集結した独立軍、臨時政府の隊員、そして彼らに迫る殺し屋の選択と運命を描いた作品。1933年祖国が消えた時代、大韓民国の臨時政府は日本側に露出しなかった3人を”暗殺作戦”に指定する。韓国独立軍狙撃手アン・オクユン(チョン・ジヒョン扮)、新興武官学校出身速射砲、爆弾専門家ファン・ドクサム(チェ・ドクムン扮)、臨時政府の警武国隊長ヨム・ソクチン(イ・ジョンジェ扮)は彼らを探しに出る。暗殺団のターゲットは、朝鮮駐屯軍司令官カワグチ・マモル(パク・ピョンウン扮)と親日派カン・イングク(イ・ギョンヨン扮)。一方、ある人物に巨額の依頼を受けた請負殺人業者ハワイ・ピストル(ハ・ジョンウ扮)が、暗殺団の後を追うのだが…。
作品にはハ・ジョンウ、チョン・ジヒョン、イ・ジョンジェ、チェ・ドクムン、パク・ピョンウンなどベテラン人気俳優らが大挙出演し、上映前から注目を集めていた。また、俳優ハ・ジョンウは演技のため日本語をオンラインで学習し、イ・ジョンジェは役作りのために15キロ減量するなど、作品にかける意気込みが伝えられていた。
去る7月22日、韓国の劇場で上映開始になると、たちまち大ヒットを記録。レッドカーペットショーケースの際、「光復(解放)70周年を記念して、観客動員815万人を突破したらフリーハグ実施」という公約を掲げたイ・ジョンジェは、この記録が達成したことで、公約のフリーハグを実現させた。
その後も勢いは止まらず、900万人突破、そして1000万人を目前にしていた矢先、盗作疑惑が浮上。記録更新に影響は出るのだろうか、今後の動きに注目が集まる。
WOW!korea提供