ONE PACTは、“one”と“impact”の合成語で、「ひとつに集まって大きなインパクトを作る」という意味が込められており、2023年2月から韓国Mnetで制作されたK-POPボーイズグループ メイキングプロジェクト「BOYS PLANET」に出演し、韓国、日本、そしてグローバルファンから人気を集めたJONG WOO(ユン・ジョンウ)、SEONG MIN(オ・ソンミン)、YE DAM(イ・イェダム)、JAY CHANG(ジェイ・チャン)、高校生ラッパーたちによるHIPHOPサバイバルプログラム「高等ラッパー4」にも出演したTAG(ヨム・テギュン)で構成されたグループ。
そんなONE PACTの初のステージとなったPRE DEBUT FANCON TOUR『2023 ONE PACT FANCON TOUR <THE PACT> IN JAPAN』は、YouTubeでパフォーマンスビデオを先行公開した楽曲でTAGがプロデュースした「Hot Stuff」からスタート。タイトル通りカッコ良さを追求した楽曲で、体に響く重低音がONE PACTが描くクールでダークな世界に没入させ、力強さとキャッチーさを兼ね備えたダンスパフォーマンスでは、会場に駆けつけたファンから大きな歓声が上がった。
ONE PACTとして初めてのパフォーマンスの場であり、特にメンバーのYE DAMにとってはプロとして初めて立つステージということで、1部公演ではかなり緊張している様子だったが、この日のMCを務めたK-POPのMCの第一人者でもある古家正亨氏の素晴らしいフォローと、ONE PACTの全メンバーと親交の深いチャ・ウンギ氏の明るいエネルギーに助けられ、次第にYE DAMはじめメンバー全員がリラックスした表情になっていったのが印象的だった。
ONE PACTのメンバーたちが お互いに対してどのように考えているか正直に答える指名トークコーナーでは、「最も感謝しているメンバーは?」という質問に、JONG WOO以外の4名がONE PACT結成のきっかけとなった人物でありリーダーのJONG WOOを指名。2部公演でのジェスチャーゲームでの日本の地名を当てる問題では、TAGとJAY CHANGがかなり崩したグリコポーズで伝達しながらも、SEONG MINが道頓堀と見事に正解を答えたり、99秒で5つのミッションをクリアするコーナーでは、かなり難しいチャレンジにも関わらず、1部2部ともにあっさり1回でクリアしたりと、結成からそれほど時間が経ってないとは思えないメンバーの抜群の相性の良さを感じさせた。
「Plz Don’t Be Sad」のカバーステージではポップに、JONG WOO,SEONG MIN&YE DAMによるダンスメドレーとTAG&JAY CHANGのバラードステージでは、実力派が揃ったと言われるONE PACTメンバーそれぞれの高いダンスとボーカルスキルで、「New Jeans」と「LET’S NOT FALL IN LOVE」のカバーステージでは爽やかにと、文字通り多彩なパフォーマンスを披露した。
ONE PACTとして最初に発表した楽曲でもある「G.O.A.T」のステージでは、これから未来を切り開いていくのだという強い意志と、これまで必死に努力し実力を培ってきたメンバーそれぞれのプライドを感じさせるような、力強いパフォーマンスで圧倒。アンコールに披露したファンソング「RUSH IN 2 U」では、ステージを降りファンの方と目を合わせて歌いながら、感謝の思いをパフォーマンスを通し伝えていたのが印象的だった。
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