「だまされた」と訴えた俳優イ・ソンギュン、なぜ警察に通報せずに金を渡したのか?…現職弁護士が見た疑問点

麻薬類投与の疑いを持たれている俳優イ・ソンギュン(48)が、警察の取り調べで遊興施設の室長に騙(だま)されて麻薬を投与したという内容の陳述をしたことが知られた中、現職のキム・グァンサム弁護士は「自分の意志ではなく、どうしようもできずにやったのなら、なぜ警察に通報しなかったのだろうか」と疑問を表わした。

最近、キム弁護士はYTNのニュース番組を通じて、「麻薬投与は故意犯だ。麻薬だということを知ったうえで投与、あるいは吸入をして罪が認定される」とし、「故意に麻薬を投与したのではなく、第3者から麻薬を意図的に渡されたとか、大麻だと知らずに大麻を吸ったとかだと実は故意性がなく、自身の意志に反してそうなったため罪にはならない」と話した。


キム弁護士は、イ・ソンギュンの行動に疑問を示し「その遊興施設室長の陳述があるため、麻薬を使用したことは認めるが『自分の意図ではなかった』と言えば、イ・ソンギュンを処罰することはできなくなる」とし、「だが遊興施設の女性室長が麻薬投与に関連してイ・ソンギュンを脅迫し、3億5000万ウォン(約3900万円)を渡しているじゃないか。もし本人が麻薬を自身の意志に反して、仕方なく使用したというなら、警察に通報しなければならなかった。麻薬だとは知らずにやったが、これを根拠に脅迫をしてきたら金は渡さないのが普通じゃないか」と聞き返した。

ただキム弁護士は、「本人の立場として、あまりにも有名な芸能人であるため、その出来事自体だけでも本人には致命的なダメージになるから、どんな方法でも終わらせるために、そのようにしたのかもしれないが、原則的に言えば警察に助けを要請しなければならなかった」とし、「私は故意ではなく仕方なく麻薬を投与することになり、この女性室長を処罰してほしい、このようにならなければいけないのに。そんな部分で、少し若干理解ができない部分がある」とつけ加えた。

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2023.11.07