「イベントレポ」BOYNEXTDOORが1st EP‘WHY..’をリリース より磨かれたスタイルで新たな魅力をアピール(オフィシャルレポ)

清涼感あふれるサウンドとビジュアルで話題沸騰中の大型新人・BOYNEXTDOORが9月4日、待望の1st EP‘WHY..’をリリースした。同日の夕方にYES24 LIVE HALL(韓国・ソウル)で開かれた発売記念メディアショーケースには、旬のグループを一目見ようと多くの報道記者が参加。颯爽と現れたメンバーらは、リードトラック「But Sometimes」をはじめとする収録曲のパフォーマンスを披露したほか、フォトセッションやMCとのトーク、質疑応答に気さくに応えた。

BOYNEXTDOOR はHYBE傘下レーベルのKOZ ENTERTAINMENTが手掛ける初のグループで、SUNGHO、RIWOO、JAEHYUN、TAESAN、L

2023年5月30日に発売した1st Single‘WHO!’は、同年に登場した新人としてはトップクラスの成績を記録。歴代のK-POPボーイグループのデビュー作品の中でも初動セールスが5位(当時)となり、同作に収められた3曲のミュージックビデオ(MV)の再生回数はいずれも1,000万回を超える(そのうちの1曲「One and Only」は2,000万回以上再生)など、その人気ぶりに“グローバルアーティストの未来”を見い出す音楽ファンも多い。

定刻通りに始まったショーケースは、個別およびグループ撮影からスタート。デビューしたばかりのときのフォトセッションでは若干の緊張が見られたものの、この日のメンバー6人はナチュラルな表情や仕草が目立ち、MCの要望に落ち着いて対応する様子が印象に残った。やはり‘WHO!’が国内外で好評だったことやステージ上での数々の経験が精神面で相当プラスになったのだろう。

それは‘WHY..’のリードトラック「But Sometimes」で見せた歌とダンスでも同様だったが、さらにメンバーらの一挙手一投足から伝わってくるのは、“ありのままの自分たちを見せたい”と言わんばかりの情熱とひたむきさだ。この曲は荒々しいギターカッティングに押されるように、別れの後に訪れる複雑な思いを吐き出していくもので、‘WHO!’で示した世界観とは違ったクールな音作りが耳を引く。ミュージカルを思わせる激しい振り付けとともに大きな注目を集めるに違いない。

「But Sometimes」を歌い踊り終えた後はMCとのトークタイムへ。‘WHY..’についてRIWOOは「恋をしてから別れるまでのいろいろな感情を率直に表現しました。初恋を経験した同年代の人なら共感できるアルバムです」と力強くコメント。また「『But Sometimes』はどんな曲なのか?」との質問にTAESANは「僕とJAEHYUN、WOONHAKが作詞・作曲に参加しています。僕たちならではの色になりました」、JAEHYUNは「青春の初々しさが集まったナンバー」と答えた。さらにLEEHANは「よく聴くとプロデューサーのZICOさんの名前が入っているんです。こうしたウィットに富んだ点も注目してもらいたい」とアピール。MCとのやりとりからは、各自が本作の仕上がりに満足していることが伺える。

そして「But Sometimes」のMV初公開に続き、‘WHY..’の収録ナンバー「ABCDLOVE」のイントロが鳴り響くと、立ち位置についた6人は再び真剣な表情に。チルなメロディラインを持つレゲエ風のこの曲はデビュー作のカラーをほんのり滲ませながらも、より成長したメンバーの姿が確認できる。愛する人が去った寂しさを残しながら、やがて前向きな未来を目指すようになる歌の主人公は、さまざまな課題をクリアして成果を手に入れてきたBOYNEXTDOORと重なるところが多いように思う。


こうした新曲のパフォーマンスを観て実感するのは、ダンススキルの急速な向上だ。もちろんグループのポテンシャルの高さは活動当初から知られていたものの、前作のリリースから3か月ほどで表現力が一気に深まったのは驚嘆に値する。時に情熱的に、時にしなやかにと緩急をつけて歌のフレーズを視覚的にわかりやすく見せるところに、グループならではの魅力を感じさせてくれた。

新作‘WHY..’に収められているのは計6曲。前述の新しいナンバーに加え、1st Single‘WHO!’の全曲もあわせて収録されており、通して聴くと恋の始まりから終わり、そして次へ進もうとする一人の青年の成長の記録となっている。一つのストーリーに沿って次々と作品を作りながら多様な面を見せていく6人。次の展開がどうなるのか、早くも気になって仕方がないのはファンのみならずK-POPリスナーも同じはずだ。

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2023.09.04