『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』
スターツ出版 刊、汐見 夏衛(しおみなつえ)著
文庫 ISBN:978-4-8137-0910-7、本体価格:700円
■実写映画クレジット
出演:白岩瑠姫(JO1) 久間田琳加
箭内夢菜 吉田ウーロン太 今井隆文 / 上杉柊平 鶴田真由
監督:酒井麻衣
原作:汐見夏衛「夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく」(スターツ出版 刊)
脚本:イ・ナウォン 酒井麻衣
音楽:横山克 濱田菜月 主題歌:JO1「Gradation」(LAPONE Entertainment)
制作プロダクション:C&I エンタテインメント、アスミック・エース
製作幹事・配給・宣伝:アスミック・エース
Ⓒ2023『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』製作委員会
■ストーリー
無彩色で息苦しいこの世界。救い出してくれたのは、 “私を嫌い”な君でした―― 。
高校二年生の茜は、しっかり者で誰からも信頼される学級委員長。小学生の頃の“ある出来事”が原因で、学校ではマスクが手放せない。クラスでは明るく皆から好かれる「優等生」に、家庭では家事の手伝いから妹の面倒まで完璧にこなす「良い子」になりきっていたが、ある日突然、銀髪のクラスメイト・青磁に「俺、お前のことが大嫌い」と言われてしまう。
美術部に所属する青磁は、絵を描くことを何よりも愛する一目置かれる人気者。茜とは正反対の自由奔放な性格で、文化祭のクラスの出し物がダンスに決まるも、「絵を描く時間を邪魔されたくない」と言いのける。しかし、青磁は思い思いの意見を口にするクラスメイトたちに手をこまねく茜を見かね、代わりにクラスをまとめ上げると、見事ダンスを成功へと導くのだった。
自分のふがいなさを思い知った茜は、ふと目にした美術部の展示で、今まで見たこともない美しい「空」の絵を見つける。作者は青磁。絵を見つめながら、茜はいつの間にか自分の心を動かされていることに気づく。そこにやってきた青磁は、思い立ったように茜を屋上へと連れていく。
「この世界は全部俺のものだ。そして、この世界はお前のものでもある」
目の前に広がる青空はどこまでも美しく、まっすぐな青磁の言葉に、今まで無彩色だった世界が少しだけカラフルに色づいたように感じる茜。いつしか茜は青磁の隣で過ごす時間だけは、マスクを外せるようになっていた。
次第に距離を縮めていくふたりの秘められた過去がやがて重なり合い、初めて誰にも言えなかった想いがあふれ出していく――。
■原作小説
■書影左から
・単行本
『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』 発売日:2017/06/25 価格 :1200円+税
・スターツ出版文庫
『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』 発売日:2020/05/28 価格 :700円+税
・野いちごジュニア文庫
『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく 上』 発売日:2022/08/20 価格 :670円+税
・野いちごジュニア文庫
『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく 下』 発売日:2022/08/20 価格 :680円+税
■著者
汐見 夏衛
■著者プロフィール
鹿児島県出身。愛知県在住。高校の国語教師として働いていた頃、小説サイト「野いちご」に出会い、趣味として小説の執筆をスタートした。2016年に、2023年12月8日に映画版の公開を控える『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』で書籍化デビュー。2017年に発売した『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』は、累計35万部を突破する大ベストセラーとなった。その他の主な著作に『まだ見ぬ春も、君のとなりで笑っていたい』、『たとえ祈りが届かなくても君に伝えたいことがあるんだ』など。
■著者コメント
この度『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』の映画化が決定いたしました。酒井監督の彩り豊かでありながら透き通る清澄感に満ちた世界観、白岩さんの全身から放たれる圧倒的な存在感と吸い込まれそうな瞳、久間田さんの内側から発光するような透明感と弾けるような笑顔を拝見して、僭越ながら『素晴らしい作品になるに違いない!』と確信しました。このような機会を頂けたのは他でもなく、これまで本作を応援して下さった皆様のおかげです。本当にありがとうございます!一緒に公開を心待ちにして頂けましたら幸いです。
■キャスト
白岩瑠姫(しろいわ・るき)、深川青磁(ふかがわ・せいじ) 役
・PROFILE
1997年11月19日生まれ、東京都出身。これまでに発売した7作のシングル全てがオリコン週間シングルランキングで1位を獲得し、昨年末の「NHK紅白歌合戦」への初出場を果たした大活躍中のグローバルボーイズグループ・JO1のメンバー。個人としては、「JO1のオールナイトニッポンX(クロス)」のメインパーソナリティーを務めている。22年にJO1主演ドラマ「ショート・プログラム」(Amazon Prime Video)に出演。本作が映画初出演・映画初主演となる。
・COMMENT
最初にオファーを頂いた時は、初めての映画の主演ということで、嬉しい気持ちと同時に不安もあって「感情」が忙しかったです。今回、絵が得意な青磁というキャラクターを演じる上で、実際に絵を描くシーンにも挑戦したのですが、現場の雰囲気がすごく良く、酒井監督やスタッフの皆さんにも優しくフォローして頂いたおかげで、楽しく撮影に臨めました。現場に入ってすぐの頃は、実は少し人見知りをしてしまったのですが、酒井監督から、主演を務める座長として、周りの皆とコミュニケーションを取って欲しいとのアドバイスを頂きました。そこから茜役の久間田さんや共演者の皆さん、スタッフの皆さんに積極的に話しかけるようにして、良い関係を築くことができたと思います。酒井監督には演技面ではもちろん、それ以外の部分でも支えて頂き、とても感謝しています。皆で一緒に作り上げた作品ですので、『夜きみ』を沢山の方に愛して欲しいなと思います。
久間田琳加(くまだ・りんか)、丹羽茜(にわ・あかね)役
・PROFILE
2001年2月23日生まれ、東京都出身。これまでの主演作に、『ヌヌ子の聖★戦〜HARAJUKU STORY』(18/進藤丈広監督)、「マリーミー!(20/ABC)、「青春シンデレラ」(22/ABC)、「ブラザー・トラップ」(23/TBS)など。雑誌「non-no」の専属モデルも務め、同世代女子からの圧倒的な人気を誇る。直近の主な出演作に、「ながたんと青と-いちかの料理帖-」(23/WOWOW)、「君に届け」(23/Netflix)、主演作『おとななじみ』(23/髙橋洋人監督)などがある。
・COMMENT
私が演じる茜はマスクが手放せない女の子です。原作小説が書かれたのはコロナ禍の前ですが、マスク習慣が広まった今では、さらに色々な見方ができる作品だと思います。今回共演した青磁役の白岩さんは、初めてお会いした時はクールな印象だったのですが、撮影に入るとお喋り好きなことが分かって、役作りでもとても助けられました。酒井監督の作品はこれまでも拝見していたのですが、どの作品も画がとても綺麗で、いつかお会いしてみたいと思っていました。今回演じた茜役はマスクをするシーンが多く、目線の演技が大切になるため、難しい役柄でもあったのですが、酒井監督にはたくさんアドバイスをいただき、助けていただきました。この作品には、どの世代の方が観てもときめく要素が散りばめられています。私も演じていて心地いいと思う瞬間が何度もあったので、スクリーンを通して伝わったら嬉しいです。
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