「コンクリートユートピア」が韓国映画を代表して来年オスカー賞に挑戦状を突きつける。
映画振興委員会は17日、第96回アカデミー賞授賞式の国際長編映画部門の韓国映画出品作に映画「コンクリートユートピア」を選定したと発表した。 アカデミー国際長編映画部門には国別に1作品だけ出品できる中、審査委員7人全員一致を得た。
これに対し映画振興委員会は「韓国的でありながらグローバルスタンダードを指向する性格と芸術性と大衆性の間のバランスをよく取っており、多少保守的とも呼ばれるアカデミー授賞式に拒否感なく訴求できる映画を選定しようとした」と明らかにした。
審査委員7人は「少し残念な演出力量が台頭したが、マンションという建築物が階級と富を象徴する最も韓国的なものであり、庶民のマンションであるファングン(皇居)だけが健在した以後、生存のために死闘する姿が人物群像の多様な欲望をよく表わし、主人公イ・ビョンホンがストーリーを導いていく独創的な作品が誕生したと見る」と伝えた。
合わせて「世界的な不況と天災地変が地球各地を強打している昨今、『コンクリートユートピア』には英雄ではなく、生き残るための普通の人々が登場し、その中にはアカデミーを感動させた『パラサイト 半地下の家族』で発見される”階級”という話題を扱っており、結末もまたその価値が大きいと見る」として「K-カルチャー、K-ムービーの傾向にも符合し馴染みのないものではなく北米にアピールできると見て、審査委員7人の満場一致で選ばれた」と強調した。
「コンクリートユートピア」は大地震で廃墟になってしまったソウル、唯一残ったファングンマンションで生存者が集まって始まる物語を描いた災難ドラマで、現在絶賛上映中だ。
WOW!Korea提供