「独占取材レポ」SUPERNOVAユナク（超新星）ミュージカルナンバーを熱唱、会場も大歓声！二夜限りのスペシャルライブ開催！

続いて、ユナクは「次の曲は、僕の人生を360度・・・（笑）。180度変えてくれた『RENT』ですよね。でも、360度変えてくれたミュージカルもあります。何だと思います？」と投げかけ、会場からさまざまな作品名が飛び交う中、「インタビュー」というファンの声を聞き取ったユナク。彼は「『INTERVIEW～お願い、誰か僕を助けて～』は1回ステージに立ったら1時間30分ずっと舞台から出られない、長い台詞もあった作品です。この作品をやるかどうか悩みましたし、ソンジェ君ともやったのですが、想像以上に難しい作品で励まし合いながら稽古していました。この役は6人から7人の多重人格を演じていて、15歳くらいの子どもや暴力的な口調の悪人までを演じています」と、多重人格を演じることへの大変さを語った。今回は「遺書」、「シンクレアのストーリー」、「ジミのストーリー」、「人形の死」、「マットシニア」をメドレーで人格を変えながら歌ってくれるという。低い声から始まり、明るく無邪気な声、荒げるような声、切なく繊細な声など、声の音色に変化をつけて歌い、ファンを「INTERVIEW～お願い、誰か僕を助けて～」の世界へ惹き込んだ。

ミュージカルでユナクが歌った楽曲以外にも、彼が好きな曲や挑戦してみたいとセレクトした楽曲を披露することも。エルトン・ジョンの「Can You Feel the Love Tonight」は情感たっぷりに歌い、ミュージカル界の女王オク･ジュヒョンが歌ったミュージカル「レベッカ」の曲は、ファルセットで豊かに表現。ユナクの美しく深みのある歌声に大きな拍手が送られた。彼は「限界に挑戦したくて歌ってみました。3回のうち1回は失敗していたので、今日はどうなるかなと思ったんですけど・・・」と心配していたそうだが、成功させたことに再度拍手が送られた。

この日は、ライブだけでなく、ここまで指揮者としてステージに立っていた金子とのミニトークも設けられた。金子に「（レベッカ）歌い切りましたね。素晴らしい。日本の歌の上手い歌手は知っているけど、大体がソフトに歌い上げるんです。でも、ユナクさんはぐわぁーっと力強くパワーで歌ってくれるから嬉しい」と絶賛。ユナクは「褒められると何を言えば良いか・・・」と照れ気味。「レベッカ」の曲は人生で一番緊張したことも明かした。また、今回のバンドメンバーは普段はジャズを演奏しているとのこと。ユナクが「僕もいつかジャズをやってみたいと思います」と意欲を見せると、金子に「やりましょう、ぜひ！僕が主体となって『東京バンスキング』というものをやっているので、いつかゲストで来てくれたら良いなー」と誘われ、ユナクは「飛んで行きますよ」と心弾ませる。ファンも2人のコラボに期待を膨らませながら、大きな拍手を送っていた。

トークタイムを終えてからは、男女の恋愛でのリアルな関係性を描いたミュージカル「I LOVE YOU, YOU’RE PERFECT, NOW CHANGE」から「Cantata for a First Date」と「Shouldn’t I Be Less in Love With You？」の2曲を続けて披露。曲についてユナクは「この舞台では僕は歌わないんです。最初の曲はみんなで歌う曲で、2曲目に歌ったのはソンジェやジヒョクが歌った曲なんですけど、すごく良い曲だなって思ったし、今回必ず歌いたいって思って（歌いました）。ソンジェの名前が出たところで、ユナクが「思い出したことがあって・・・」と話し始める。彼は「この前のソンジェ君のイベントでソンジェ君が『ユナクは電話をしても電話を折り返してくれない』と発言していて・・・。僕はそれをSNSで見つけて（笑）。（ソンジェは）覚えてないの？僕は電話したんですよ。覚えてなかったのは彼です（笑）。」と話し、悪いリーダーではないという誤解を解きたかった様子。メンバー同士のやり取りにファンを笑わせてからは、ユナクの人生を変えたという「RENT」の「One Song Glory」を披露。アコースティックギターのあたたかい音色に乗せて、エモーショナルに歌いあげる。
そして会場にドアのノック音が鳴り響くと、ユナクが「誰？誰？」とあたりを見渡す。すると、客席前方の扉から、「RENT」でミミ役を演じたジェニファーが登場し、「Another day」をエネルギッシュなバンドサウンドに乗せてパワフルな歌声を会場に響かせた。「Without You」、「I Should Tell You」と「RENT」の楽曲が続いていく中、最後は劇中のミミとロジャーが見つめ合い、手を取りながら甘く情熱的な歌声を聞かせた。

歌い終えてからは、「RENT」の頃を懐かしみながらのミニトークタイムへ。ユナクが「（ジェニファーは）僕が落ち込んでいた時期から全部見ていたから、先生みたいな感じだった」と話すと、ジェニファーが「私のせいで落ち込んでたんじゃないの（笑）」とズバっとコメント。共演者として、プロ意識を高めてほしいという思いから、厳しく正直にアドバイスしていた彼女だったが、ユナクは自分だけが厳しく言われていると思い落ち込んでいたこともあったそうだ。彼は「休み時間は独りになりたくて、トイレに逃げ込んでいたんです。トイレで『絶対に見せてやるぞ』って練習もしていました」と明かすことも。この日のサウンドチェックでユナクが韓国語で歌う姿を初めて見たというジェニファーは「やっぱり韓国語が合いますよね」と笑いを誘いつつも「歌がすっごく上手くなった。レベッカはびっくりした」と大絶賛。「RENT」では厳しく言われていたユナクだが、そんな彼女に褒められて嬉しそうな表情を浮かべていた。2人が披露する最後の曲には、ユナクが作った曲でジェニファーに歌ってほしいと依頼してコラボが実現した「We Can Fly feat. ジェニファー」。「♪手をつないで　Fly we can fly　心の羽広げて　夢の世界へ羽ばたこう」と伸びやかに歌いあげた。
歌い終えると、明るく元気なジェニファーを送り出してから語り始めたユナク。超新星のリーダーとしての責任感や、乗り越えなければならない壁に立ち向かう中、感情表現が乏しくなっていったという。彼は「美味しい物を食べたとしても、『わー！美味しい』と表現することもできなくなっていて、それが悲しくて、それを最近まで悩んでいました。でも、ジェニファーのような元気な方々と話しをして同じ空間にいるとすごく幸せで元気ももらえました。硬くなった心を柔らかくしたいなという気持ちもあります。変わるでしょうか・・・。変わって欲しいなと思っています」と心の内を明かすこともあった。

そしてライブ終盤は、「FLAGLIA THE MUSICAL ～ゆきてかえりし物語～」から「春を殺そう」、「渡り鳥の歌」、「命の原点」を続けて披露。叙情的なドラマチックなサウンドに乗せて情感たっぷりに歌うユナク。迫力ある歌声に会場は大きな歓声と拍手に包まれた。ユナクは「やっぱり難しいね。でも、歌ったら気持が良いですね。これからも舞台俳優としてももちろんいろんな舞台に接したい、関わりたいという熱い気持があります」と意欲を見せた。
本編最後は「プリシラ」の曲へ。彼はこの作品について「僕にとって挑戦でした。お尻も出したし（笑）、楽屋ではほぼ裸でいたし、一番筋トレを頑張った時期です。今回はがっちりした体になってほしいと言われたので、大変だった舞台でもあります」と振り返る。そして、思いっきり楽しみたいという気持からファンを立たせ、「準備はよろしいですか？ Are you ready？」と叫び、ファンも「イエー！」と大きな声で盛り上がる。マドンナの「Material Girl」や「Like A Prayer」など、ファンキーなサウンドに身を任せて体を揺らしてノリノリのユナクに、会場も大熱狂。
アンコール曲は、ユナクが好きなミュージカル「ジキル＆ハイド」の「This is the moment（時が来た）」を披露。深みのある壮大な歌声を会場に響かせ、これまで多くのミュージカルに挑戦し、努力を積み重ねてきた集大成ともいえるステージを見せてくれた。拍手喝采の中、ユナクは「以上、君たちは（ファン：Milky！）　僕は超新星のリーダー、ユナクでした。ありがとうございました！」とあいさつし幕を閉じた。

今回のライブは、エンターテイメントを通して、SDGsの実践と啓蒙メッセージを発信する事を目的とした「BLUE EARTH PROJECT」の東京第一弾ライブ企画「BLUE EARTH MUSIC LIVE」として行われたもので、会場では地球温暖化の影響による米作りの苦労を乗り越えてこだわりの日本酒醸造に努力する4箇所の蔵元やパンデミックの被害とも闘うカリフォルニアワインの紹介・販売、試飲も行われた。ユナク自身もSDGsに関するメッセージを発信するために、来場者特典として直筆のメッセージカードや、SDGsをイメージしたイラスト入りグラス（環境に配慮したガラス製を想定）の配付を実施した。