監督も「堂々として決断力のある方で、ユンジョにぴったりだと思いました。実際の撮影でも完璧に演じ切っていましたね」と絶 賛した。撮影をする中で、会社員の気持ちを理解する場面もあったという。「ずっと座ってデスク業務をしていると、なんとなく“早く帰りたいな”という気持ちになったんです。早く金曜日にならないかなとも思 ったし。一番考えたのは、“ランチ、何を食べようかな”(笑)。共演者の方々と集まると、よく“今日の 昼、何食べる?”と話していましたね」。
ユンジョの学生時代からの親友で、大企業「セヨン」の“広報部エース”として活躍するジェミン役のホン・ ジョンヒョンは、役柄について「スペックはなくとも情熱いっぱいのユンジョとは反対に、ジェミンは“仕事はきち んとするけれどもプライベートも重要だ”と考えるタイプ」と分析。「撮影に入る前は期待と同時に心配もあ ったのですが、会社員という知らない世界に触れられたのは楽しかったです。オフィスという一つの空間でたくさんのシーンを撮るのも新鮮でした。会社での顔とプライベートの顔。二つの顔を演じることができた ので感謝しています」と、役者としてやりがいを感じたと話した。
業界をリードする PR のスペシャリストとして世界的に注目を浴びるク・イジョンを演じるのは、ベテラン女優のムン・ソリ。『大丈夫じゃない大人たち~オフィス・サバイバル~』に続き、これが2度目のオフィスドラマ だ。大企業「セヨン」にヘッドハンティングされたイジョンが、古い体質の会社をどう変えていくのかは、ドラマの 軸の一つとなっている。
「広報を素材にしているところに興味が湧きました。前回は人事部で働くキャラクターを演じたので、広報 部はどんな感じなのだろうか、と(笑)けれど、広報部もなかなか大変でしたね。撮影では、“老害”にならないようにするにはどうしたらいいか、と考えていました。ここにいる3人が、私がいるせいでやりにくいと思って しまったらいけないので、“現場に行ったらできるだけ口をふさいでおこう。静かに演技して、終わったらすぐに帰ろう”と思っていました」と茶目っ気あるコメント。しかし、その存在感は絶大だったようだ。
イ・ヨニは、「初めてお会いしたときには、ときめきと嬉しさでいっぱいでした。ユンジョにとってイジョンがロ ールモデルであるのと同じように、私にとってもムン・ソリさんは憧れの存在。自分からはなかなか話しかけたりはできませんでしたが、一度だけ“先輩、よろしくお願いします”とお酒をつがせていただいたことを思い出します」と目を輝かせる。チョン・ユンホが「後輩たちが緊張しないように気を遣ってくださり、歩幅を合わせてくださる姿がカッコいいと思いました」と述べると、ホン・ジョンヒョンも「会食の時にも面白い話をたく さんしてくださるムードメーカーのような存在でした」と証言。後輩たちからの誉め言葉の嵐に、ムン・ソリ は「あなたたちを笑わせようと夜な夜な準備したのよ」とおどけつつ、うれしそうな顔を浮かべていた。
チョン・ユンホ(東方神起)が演じるのは、広告代理店を経営する若き CEO ソ・ドンフン。「ソ・ドンフンは、“社員の幸せが会社の幸せ”というファンタジーを持っている人物です。ドンフンが経営するような会社 に出会えたらどんなに幸せだろうと思いながら、撮影に臨んでいました」とチョン・ユンホ。すると、すかさずイ・ ヨニが「(そんな会社は)ないと思いますよ」とにやり。「撮影をする中で“法人カードの偉大さ”に気づきま した。法人カードを置いて退勤すると、社員たちが喜ぶんですよ」と話した際には、ホン・ジョンヒョンが「(ド ンフンは)会食も1次会で帰るしね」とドンフンのイケメンエピソードを加え、「理想の CEO 」っぷりを強調した。
ムン・ソリは、「初めての台本読みの時、ユンホさんがコンサートのために日本にいたので、オンラインで繋いでやったんです。ユンホさんが画面上で“こんにちは。ソ・ドンフンです”と言ったとき、本当に CEO のように見えました。海外出張中の CEO という感じ!」と話すと同時に、知られざるエピソードを公開。「初めて会ったあと、ユンホさんから携帯メッセージが送られてきました。“先輩、僕ユンホです”と。私はびっくりし て、“ユノ・ユンホ”(韓国での芸名)からメッセージが来たなんて!“と送り返しました」とムン・ソリ。チ ョン・ユンホは、「“先輩の負担にならないように、ゆっくりお近づきになります”と送ったら“負担になるくらいで もいいですよ”と返信してくださりありがたかったですね」と振り返った。
常に全力を尽くすところから「情熱マンスール」という修飾語を持つチョン・ユンホ。「テレビ用に作られたキ ャラクターなのではないかと思ったりもしていたのですが、本当に情熱溢れる方でした。撮影の合間に 日本ツアーがあり忙しかったと思うのに、大変なそぶりは少しも見せず、プロフェッショナルに仕事をしてくれま した。その姿を観て、“この子は何者だ? あんなふうに生きていたらすごく疲れないのかな?”と思っていました」とイ・ドンユン監督。その情熱家っぷりはドラマの現場でも健在だったようだ。
登場人物それぞれの“人生レース”について描いている本作。人生について質問が及ぶと、「今、やっと中間地点に入ったところという気持ちもあり、今がスタートだという気持ちもあります」とイ・ヨニ。「人生の目 的地はどこだかわかりません。けれども、自分が好きな人たちと目を合わせながら人生を歩んでいる、という 気がしています。それが一番幸せなことではないでしょうか」というムン・ソリの含蓄ある言葉には、登壇した全員が大きくうなずいていた。チョン・ユンホは「先輩の次に話すのはプレッシャーですが」と前置きをし、「人 生は誰と一緒に歩むのか、それが重要なのではないかと思います。僕はいいペースメーカーと一緒にいるこ とができていると思いますし満足しています」と仕事仲間との絆をアピールした。
ユンジョの成長とともに期待されるのが、ユンジョのロマンス模様だろう。「誰とロマンス模様を繰り広げるの か、はたまた誰ともロマンスはないのか」と MC に問われると、「どうでしょう?」「どうなんでしょうかね?」と言葉を濁すイ・ヨニとホン・ジョンヒョン。その様子を隣で見ていたチョン・ユンホは、「気になる方は、リアルタイム視聴をお願いいたします」とまとめ、視聴者の好奇心をくすぐった。
最後は「ユンジョがどのように成長していくのか、見守っていただけると幸いです」(イ・ヨニ)、「ユンジョ、 ジェミン、ドンフンの三人のテンポのいいやりとり、そして甘い恋愛模様、ドタバタな様子を楽しんでご覧いただけると思います」(ムン・ソリ)「コミュニケーションが上手く取れていない会社に入ったユンジョの孤軍奮 闘記です。たくさんのご視聴、よろしくお願いいたします」(監督)と語り、会見の幕を閉じた。
<配信情報/クレジット>
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『私たちの人生レース』
ディズニープラス スターにて独占配信中
(全 12 話/毎週水曜日2話ずつ配信)
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