「取材レポ」XIA(ジュンス) 満開の笑顔の花を咲かせた来日公演、大盛況のうちに終了 「いつかミュージカルを日本でもやりたい!」


XIA(ジュンス)の来日公演「2023 XIA The Best Ballad Spring Concert vol.3 In JAPAN」が、4月7日・8日・9日の3日間にわたり、横浜ぴあアリーナMMにて開催された。今回の「The Ballad」は2016年のVol.2以後、約7年ぶりの公演ともあり、場内は開演前から春のあたたかさを感じるピンクのペンライトで埋め尽くされ、ファンの期待感で満たされていた。本記事では、4月9日の公演をレポートする。


開演時間が過ぎ場内が暗転すると、自然と湧き上がる拍手。赤い薔薇がLEDスクリーンに映し出され、ピアノのスリル溢れるサウンドが広がると、ステージ中央のLEDに王宮の大階段が広がり、そこから迫り上がる形で登場したジュンス。熱い歓声が飛び交う中、ジュンスは鋭い眼差しを送りながらミュージカル「エリザベート」の「闇が広がる(Japanese ver.)」を1曲目に披露。トートになったジュンスは、ゾクゾクするような息づかいと荒々しい感情をむき出しにした「最後のダンス(Japanese ver.)」を続けて歌い、観客を「エリザベート」の世界観に惹き込んだ。大歓声と拍手に包まれると、ジュンスは息を整えながら「『2023 XIA The Best Ballad Spring Concert vol.3 In JAPAN』にようこそ」と、深々とお辞儀をしてあいさつ。
「The Ballad」公演としては、約7年ぶりに開催することについて、彼は「いろいろ今日のステージは僕にとっても大切なステージです。皆さんと久しぶり会って、遊べるようなステージになると思うので、最後まで期待しても良さそうだ」と微笑み、ファンの期待感を煽った。>

コンサート会場での観客の声出しがOKになったこともあり、ジュンスに対して大きな声で呼びかける声も多く、中でも男性のファンが猛アピール。「ジュンスー!」という男性の声に、ジュンスは驚きながらも「今日は最初から男性のファンの方々が(声を出してくれている)、ありがとうございます」と上機嫌な様子。
最初に披露した2曲について、彼は「ミュージカルのナンバーを日本語で歌っています。日本語で初めて歌ったので、頑張ったところを聴いてほしいです」と、日本のファンのために力を注いだことを明かす。すると、彼の頑張りに会場からは大きな拍手が送られた。
そして、ジュンスが「じっくり聴いてください」と紹介すると、ミュージカル「ドラキュラ」から「Loving you keeps me alive(Japanese ver.)」を優しい表情を見せながら優雅なオーケストラサウンドにのせて伸びやかな歌声を響かせた。続く「Life after life(Japanese ver.)」では、エネルギッシュなギターサウンドと壮大なオーケストラサウンドに、熱のこもった表現豊かな歌声で会場中を虜に。
ミュージカルナンバーの最後は、韓国で6月まで上演されるミュージカル「デスノート」。ゴールドに縁取られた赤いベルベッドの椅子に座ったジュンスは「ゲームの始まり(Japanese ver.)」を、拳を握りながら力強い歌声を会場に響かせた
「デスノート」は原作が日本ということもあり、彼は「『デスノート』に出ることになって嬉しいですし、いつか日本でもやりたいです。その希望を持って、きょう歌いました」と熱意を伝えると、会場からは大きな拍手が沸き起こった。そして、「デスノート」のミュージカルナンバーは続き、ミサミサの代表曲「I’m ready」も披露。猫耳を付けたジュンスはラブリーな振付でキュートな表情で歌い、最後は「愛してる!」と大きなハートを作って愛嬌を見せてファンをメロメロに。「ありがとうございます」と照れながらステージを去って行った。

ブリッジ映像では、「映り込みチャレンジ」や「ダンスチャレンジ」、「イントロクイズ」などに挑戦する映像が流れ、最後のイントロクイズで「Set Me Free」の曲を当てると、会場にアップテンポなビートが響き、ダンサーと共に登場したジュンスは「Set Me Free」を披露。ミュージカルナンバーから一転、ファンも総立ちとなりペンライトを激しく揺らしながら乗りまくる。火花がステージを覆う中、ジュンスとダンサーは「ジャンプ! ジャンプ!」と叫びながら会場を盛り上げ、「Turn it up」では重低音のビートに合わせ、タオルを使いながらセクシーかつパワフルなダンスパフォーマンスで会場をさらに熱くした。
ジュンスは盛り上がる会場を見渡しながら「楽しんでますか!」と呼びかけると、大歓声が沸き起こる。熱い反応に喜びながらも、彼は「いきなりダンスの曲を歌ったんですけど・・・。今回のステージのタイトルは“バラード”なのに、なんでいきなりダンスしちゃうのかという疑問があるかもしれないので説明すると、僕の本来の姿はアイドルだから。そして、日本でみんなと一緒にジャンプしながら遊べるようなステージが久しぶりなので、それにはダンスの曲が良いじゃないですか。なので、ちょっと踊っちゃいました(笑)」と伝えると、ファンから大賛成の拍手が巻き起こった。

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2023.04.11