パニック障害と鬱(うつ)病が、本当に飲酒運転に対する善処として、訴えられる理由となるだろうか。
6日(本日)午前、ソウル東部地裁刑事4単独で、韓国グループ「SHINHWA」のシン・ヘソンの道路交通法違反(飲酒測定拒否)及び自動車不法使用の容疑に対する初公判が行われた。シン・ヘソンは、帽子やマスクなどで顔を隠したまま法廷に出席した。
この日検察は、シン・ヘソンに懲役2年を求刑した。これに、シン・ヘソンの弁護人は公訴事実をすべて認めながらも、「被告人は歌手として『SHINHWA』のメンバーとして25年間活動をしてきて、パニック障害と対人恐怖症、うつ病を経験してきた。2021年あたりからは、症状がひどくなった。該当の期間は飲酒もせず、知人と連絡も取らなかった」と明かした。
続けて、「2年間精神的苦痛を経験してきたが、世間に知られてしまうのではと思い、恐ろしくて十分に治療も受けることができなかった」とし、「事件当日は13年ぶりに知人らと食事することになり、数年ぶりに飲酒したため、フィルムがなくなって理性的に考えられなかった」と話した。
そうしながら、「過ちは認めるが、予想できなかったことであり、習慣的に飲酒運転をしていたのではない」とし、「被告人は酔った状態だったので、自身の車だと誤解して運転した。初めから他人の車を無断で利用しようとしていたわけではな、車で眠っていて慌ててしまい、飲酒測定を拒否した」と釈明した。
シン・ヘソンも、「いつも模範になる姿を見せなければならなかったが、今回の事で多くの方々に失望を与え傷つけてしまい、申し訳ない」と繰り返し謝罪し、反省することを約束した。
先立って昨年10月11日午前1時頃、道路の真ん中で止まっている白いSUV車がキャッチされ、これを不審に思った警察がシン・ヘソンに飲酒測定を要求したが拒否された。結局、シン・ヘソンは道路交通法違反(飲酒測定拒否)の疑いで現行犯逮捕された。
その後、シン・ヘソンは飲酒運転しただけでなく、飲酒測定を拒否した点、該当の車が盗難車だったという点、所属事務所が嘘の釈明をしたという点、コンビニでマスクも着けないまま非常識な行動をした点などで、物議をかもした。
さらに言うと、シン・ヘソンの飲酒運転は、これが初めてではなく2度目だ。2度も飲酒運転で物議をかもしたシン・ヘソンが、今回はパニック障害、うつ病を理由に善処を訴えると、すぐに世間からは非難の声が続いた。
パニック障害、うつ病を病んでいることは残念だが、これは飲酒運転の善処を訴えることができる理由にはならない。反省すると言いながらパニック障害、うつ病の言い訳をするシン・ヘソンに、失望の声が相次いでいる。
WOW!Korea提供