坂本さんの訃報に、韓国芸能界からも悼む声が上がっている。世界的な人気グループ「BTS(防弾少年団)」のSUGAさんは自身のSNSを通じて「先生の遠い旅が平和であるようお祈りします」と追悼のメッセージを投稿した。SUGAさんは過去のインタビューで「12歳の時に両親と一緒に劇場で(坂本さんが挿入歌を手がけた)映画『ラストエンペラー』を見て、それをきっかけに音楽に関心を持つようになった」と語っていた。
バンド「ソンゴルメ」出身で長寿音楽ラジオ番組のMCを務めるペ・チョルスさんもSNSに坂本さんと一緒に撮った写真を掲載。坂本さんは番組の友人だったとし、冥福を祈った。男性アイドルグループ「NCT」のテヨンさんも「私のインスピレーションである憩いだった」と悼んだ。
そのほかヒップホップグループ「EPIK HIGH」のTABLOさんや、歌手で作曲家のチョン・ジェヒョンさん、女優のキム・ヘスさん、歌手で女優のソイさんらもSNSにメッセージや写真を投稿して哀悼の意を表した。
坂本さんは韓国とも縁が深く、2017年の映画「南漢山城」の音楽監督を務めた。2018年の釜山国際映画祭では「今年のアジア映画人賞」を受賞した。
また、昨年には韓国の歌手兼作曲家ユ・ヒヨル氏のアルバム「生活音楽」(原題)の収録曲「とても私的な夜」が坂本さんの「Aqua」と類似しているとの指摘が韓国で上がり、ユ氏の所属事務所が盗作の事実を認めた。ユ氏は当時、「(坂本さんが)長年にわたり最も影響を受け、尊敬しているミュージシャンなので、無意識のうちに私の記憶の中に残っていた。発表時は、私の純粋な創作物と考えていたが、類似性は認めざるを得ない」と釈明。「十分に確かめず、多くの方々を失望させたことに対して謝罪の言葉を申し上げる。何よりも坂本龍一先生とファンの方々を不愉快にさせてしまったことに対しておわび申し上げる」と謝罪した。この騒動に対し坂本さんは当時「両曲に類似性はあるが、私の作品『Aqua』を保護するための何らかの法的措置が必要な水準だとは思えない。そして、私の楽曲に対するユ氏の大きな尊敬の念を知ることができた」とし、世界的に活躍する音楽家としての寛大さを示した。
WOW!Korea提供