「EXO」D.O.(ト・ギョンス)、ジコ(Block B)、Crush、チェ・ジョンフン(Jannabi)、お笑い芸人のイ・ヨンジン、ヤン・セチャンが出演する新バラエティ「修学のない修学旅行」(SBS)が3月9日(木)にスタートし、16日(木)に第2話が放送された。
出演者のラインナップを見ると、アイドル・歌手×芸人という組み合わせ。しかも、アイドル・歌手の4人は92年生まれの同級生(D.O.は93年だが1月生まれの早生まれ)で“92ズ”とくくられている。元々、ジコとCrushは中学生のとき、音楽コミュニティを通じて知り合い、がっつり仲良くなったのは20歳のときらしく、それ以来の付き合いだとか。ジコとD.O.も共通の知り合いが多かったため、あるとき紹介で会い、D.O.の話では初めて会ったときから、話も合うし、性格的な部分が似ていたそうで、意気投合したようだ。
また、パク・シネ&チェ・テジュンの結婚式の祝歌を一緒に歌ったD.O.とCrushも親交はあるが、ジコからすると「悪口が言えない関係」。つまり、他人の悪口を言い合えるほどの深さではなく、まだ少し遠慮がある、ということらしい。が、ジコを中心とし、D.O.とCrushの3人はすでにお互いをよく知っている関係で、そんな3人とは全く接点のなかった初対面のチェ・ジョンフンが加わったというのがひとつのポイントだ。
一方、芸人側のイ・ヨンジン(85年生まれ)とヤン・セチャン(86年生まれ)も同世代で、芸人として売れる前から苦楽を共にしてきた間柄。同い年にこだわるなら、ヤン・セチャンの兄ヤン・セヒョン(85年生まれ)という選択肢もあったのではないかと思ったが、ヤン・セチャンでなければいけない理由があった。
それが、この番組は「ランニングマン」(SBS)のプロデューサーだったチェ・ボピルPDが手掛けているということ。ヤン・セチャンとは「ランニングマン」で息を合わせており、絶大な信頼を置いていることからチェ・ボピルPDはこの番組を企画したとき、「ランニングマン」のメンバーの中で、真っ先に頭に浮かんだのがヤン・セチャンだったとインタビューで明かしている。
というわけで、いろいろな縁が絡み合っているのが「修学のない修学旅行」で、メンバーたちがわちゃわちゃとミッションやゲームに挑戦していく、という内容が若干「ランニングマン」と似ており、どこかで見たようなミッション、ゲームも多々登場するが、出演者が違えば展開は変わるもの。バラエティ慣れしておらず、このようなバラエティは初めてとなる“92ズ”の新鮮なリアクションが予期せぬ面白さを生み出し、6人の絶妙なバランス、掛け合いが見どころとなっている。
今回の舞台は北海道。撮影は2月2日から7日までの5泊6日行われたようで、雪の中でのロケだった。メジャーな観光スポットではなく、誰もが行きそうにない場所をあえて選んで行くというのが趣旨のようで、メンバーたちは目的地も知らされぬまま、連れて行かれた先でミッション、ゲームに挑戦。その結果によって食事ができたり、宿泊する部屋が決まったりするというもので、必然的にそこにはメンバー同士、もしくはスタッフとの駆け引きがあり、そのやり取りが思わぬ展開につながったりもしている。
いまのところ、2話までの放送が終わっているが、ジコの活躍が目立っている。“92ズ”の初顔合わせでは、初対面のチェ・ジョンフンと握手をするとき、握手をしない左手を自分の胸に当てるというマナーを見せた後、「こっちがト・ギョンス」と他のメンバーたちを紹介する橋渡し役のような役割をするなど、“92ズ”のバランサーのような立ち位置に見える。
日本語という部分においても、日本語で留学した経験があるジコは北海道に到着し、ロケバス運転手の“帽子or地毛?”論争の答えを得るため、流暢な日本語で話しかけていた。また、食事(焼肉)をかけたミッションでも、Crushの父親との電話通話で、Crushになりきり、父親にバレずに会話をすることに成功し、意外な(⁉)モノマネのクオリティも発揮。予定が変更になるたび、「これが修学旅行の醍醐味」と“醍醐味”という言葉でうやむやにする制作陣に鋭いつっこみを入れたり、ク
現在、旅バラエティが乱立し、飽きられてきているという指摘もあり、視聴率でみても、「修学のない修学旅行」は初回1.5%、第2話は1.2%と低調な滑り出しだが、“修学旅行”というコンセプトとメンバーたちの組み合わせは新鮮さがある。特に、“92ズ”はまだまだ新たな一面が見られそうなので、期待したい。
WOW!Korea提供