ENHYPEN(エンハイプン)
この日のヘッドライナー、ENHYPENのステージになると、オープニング映像が流れる中、会場は彼らが登場する前から興奮状態。そして、メインステージを囲んでいたLEDスクリーンが上昇し、ENHYPENの姿が現れると割れんばかりの大歓声が響き渡った。1曲目はENHYPENのエネルギー感じるポップ・ロックナンバー「Drunk-Dazed [Japanese Ver.]」。
レーザーライトと炎が放たれる中、力強いパフォーマンスで会場のボルテージは一気に上昇。そして、会場が揺れるほどの声援の中、ステージ中央にメンバーが並ぶと「ONE,TWO,CONNECT! こんにちは、ENHYPENです」とあいさつし、1人ずつ自己紹介。
JUNGWONは「みなさん、こんばんは、ENHYPENのリーダー、JUNGWON(ジョンウォン)です。よろしくお願いします」と手を振り、HEESEUNGは「長男のHEESEUNG(ヒスン)です。ファンの皆さんはハムスターと呼んでくれます。よろしくお願いします」とあいさつ。JAYは「ENHYPENのJAY(ジェイ)です。みなさん、こんにちは」と両手で手を振り、JAKEは「こんばんは、JAKE(ジェイク)です。よろしくお願いします」とクールにあいさつ。SUNGHOONは片手を挙げてから「はい、みなさん、SUNGHOON(ソンフン)です」と微笑み、NI-KIは「ENGENE! Make some noise!」と盛り上げてから「こんにちは、NI-KI(ニキ)です」とあいさつ。最後はSUNOOが満面の笑みを浮かべて「こんにちはー、SUNOO(ソヌ)でーす」と、手を振ったりハートを送ったりして愛嬌たっぷりにあいさつした。
熱気に満ち溢れる会場に「熱いですね」と手で顔をあおぐメンバーたち。JUNGWONは「『Drunk-Dazed [Japanese Ver.]』を最初にお届けしましたが、(日本語で)みなさん、どうでしたか?」と投げかけると大きな歓声で応えるファンたち。「ENGENEの皆さんがとても熱いので、僕たちも楽しく歌うことができました」、「皆さんの声援のおかげでリラックスできて、この後のステージも上手く披露できそうです」とメンバーも気分上々。そしてJAYが「こうして360度のステージは僕たちもあまりなかったんですけど、せっかくだし別の方向にいるみなさんのところに行ってみましょうか」と提案すると、ステージを囲むファンたちにあいさつしに行くことに。「こんばんはー」、「久しぶりー!」とメンバーが客席に近づいていくと、会場は悲鳴のような歓声に包まれた。
再度ステージ中央にメンバーが集まると、会場のエネルギーチェックが始まり、JAYの「Make some noise!」の声に大きな歓声で応える会場。続けてNI-KIが「OK! ENGENE!make some noise!」と声を張り上げると、さらに大きな歓声が沸き起こった。そしてJUNGWONが「少し前から日本でも歓声をあげられるようになったので、今日は大きな歓声をお願いします」と話すと次の曲へ。NI-KIが「まだまだ盛り上がっていきましょう。続いての曲は『Let Me In(20 CUBE)』です。KROSSのために、ジャパニーズバージョンを準備してきたので、みなさんたくさん楽しんでください」と伝え、好きな人の心の空間に入りたいと歌う「Let Me In (20 CUBE) [Japanese Ver.]」を披露。レゲエ調の心地良いリズムにのせてグルーヴ感たっぷりのダンスを披露し会場を心酔させる。日本オリジナル曲「Make the change」ではファンキーなギターサウンドが会場に響く中、ステージをまわりながら透明感溢れる爽やかな歌声を届け、「Go Big or Go Home」ではディスコ系EDMのリズミカルなテンポに客席を照らすペンライトも小刻みに揺れ、会場は一層盛り上がりを見せた。
熱いパフォーマンスを終えると、ミニトークの時間へ。司会者がENHYPENの紹介をしている間、汗を拭くためにSUNGHOONがタオルを取りに行くと、ほかのメンバーが「僕もお願いします」、「僕も、僕も」、「水も、水も」と日本語で言ってSUNGHOOが運び係になり、会場を笑わせる一幕もあった。
日本デビューから1年半で単独ドーム公演を達成させた彼ら。ドームのステージに立った感想をきかれると、JUNGWONは「本当に感動しました。本当に嬉しかったですし、楽しかったです。ENGENEの皆さんが本当にたくさんの声援を送ってくださったので、疲れも知らずに、(ワールドツアーを)5、6か月間くらいやっていたと思うのですが、本当に幸せな時間でした」と伝えた。
ここでファンが立ったままだと疲れてしまうと気遣い、SUNGHOONが「座ってください」と日本語で伝えるが、ファンは「大丈夫」と元気さをアピール。ファンの熱意にメンバーも親指を立てて合図を送った。
そして、「ENHYPENのありなしトーク」がスタート。「寝る時に部屋を真っ暗にしないで寝る」については、JAYだけがマル。HEESUNGに「こわいですか?」と言われたJAYは「ちがう、ちがう」とすぐに否定するが、メンバーに「こわいんだー」と何度も言われ、「全然ちがーう!」と完全否定。理由について、彼は「アイマスクをいつもつけなければ眠れないんです」と説明するが、SUNGHOONに「大丈夫、大丈夫」と肩をポンと叩かれ、再度いじられるJAY。ここでも「違うっ!」と叫ぶがJAYいじりは続き、「幽霊が出てきそうで怖くて?」と言われた彼は「全然違う。そんなわけない」と呆れ顔。ここでNI-KIが、JAYが幽霊を怖がっているかについてマルバツすることを提案すると、メンバーは全員マルをあげ、会場のファンも一緒に手でマルを作った。結局、彼は「幽霊が怖くて部屋を真っ暗にしない」という結果となってしまい、これに対してJAYは、「僕は一体、どんなイメージなの?」と疲れ気味にも流暢な日本語でコメントし、会場を笑わせた。
「お肉を食べるとき、自分が食べる肉を他人が焼く。ありかなしか」というテーマでは、マルを出したNI-KIに理由を聞くことに。彼は「昨日もお肉を食べに行ったんですけど、ほかのメンバーが焼いてくれている間はずっとこうやって」と腕を組んで眺めている仕草を見せつつも、「ありがたいです」と感謝を伝える。肉を焼いてくれたメンバーを聞かれたNI-KIは「昨日はJAYさんが・・・」と明かすと、メンバーからは「優しいー」と言われ会場からもあたたかい拍手が沸き起こり、JAYは照れくさそうに笑顔を見せていた。
このテーマで、マルとバツの中間を出していたHEESEUNGは「僕は一番年上なので、肉を焼こうとすると、『しなくていいです、僕がやります』って言われるんです。なので、焼いてくれたら、(日本語で)ありがとう(笑)」と理由を説明。自分が焼いてあげるのも構わないという彼だが「弟たちが本当に良い子たちなので、『僕が焼きますよ』って焼いてくれるので、いつも僕は焼くことができないんです」と明かし、笑顔を見せた。同じく中間を出していたJAKEは「焼いてくれるのは、誰なのかによって変わってきます(笑)。すごく有名なシェフが焼いてくれるならマルなのですが・・・(笑)」と正直にコメント。また、絶対にお肉は自分で焼きたいというJAYは「お母さんしか・・・味は認めない。お母さんの焼くお肉が美味しいので最高ですね」と理由を明かすと、「お父さんは?」と突っ込まれ、「お父さんも悪くない」とコメントし、会場はほっこりとしたムードに。
最後は「目玉焼きにケチャップをかけて食べる。ありかなしか」というテーマ。マルを挙げたSUNOOは、「小さい頃によくケチャップを付けて食べていました。最近はほとんど塩ですが」とマルを挙げた理由を説明。ほかのメンバーも最近は塩で食べると明かし、ENHYPENの日常が垣間見えるトークタイムとなった。
マルバツトークを終えてからは、観客にご飯を食べたかどうかを確認し、食べていないと反応するファンに「終わったら美味しいものを食べてくださいね」と気遣うメンバーたち。食べ物の話しから、今日はカレーや醤油ラーメン、そばを食べたということも明かした。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、NI-KIが「最後の曲、楽しんでいってください」と伝えると、「FEVER」のステージへ。メロウなサウンドと艶っぽく熱っぽい歌声で会場を魅了した。
すぐにアンコールを求める手拍子とメンバーの名前を呼ぶ声が会場に響き渡ると、会場にギターサウンドが轟き、熱い声援が飛び交う中「SHOUT OUT」で再登場したENHYPEN。「叫んで 君と僕と一緒に世界を揺らし もっと騒がしく 君に向けた僕の気持ちを叫ぶ」という歌詞のように情熱的に歌うメンバーたち。この曲では、メンバーがステージの端から端まで駆け巡り、ファンの近くまで行き、ファンと目を合わせながら楽しんでいた。曲の途中でサイン入りボールを投げると、会場は大興奮!
情熱的な熱気冷め止まぬ中、約4時間に渡って開催されたイベントは大盛況のうちに締めくくられた。
取材:Korepo(KOREAREPORT.INC)