ハン・ヒョジュは連続ドラマの主役を何度も経験しているが、それでも50回も続く時代劇の撮影は本当に大変だったという。彼女は「撮影期間が長くて体力的にきつかったのは確かです」と語っていた。
共演者に恵まれた
ハン・ヒョジュにとって、撮影中の精神面も辛かったという。
「精神的に大変だったのは、1週間の中でいろんな出来事を次々に撮影したことです。たとえば、最初に産んだ子供が死んでしまったのに、すぐに次の王子を産むというシーンを撮りました。そういったことを立て続けに表現するのが大変でした」
そうした1週間は、多くのことを自分なりに吸収して演技をしなければならなかった。
でも、終わってみると、肩の力が抜けて気楽になることができたという。
「いろいろと苦労はありましたが、すべてが自分の助けになってくれたと思います」
ハン・ヒョジュは共演者にも恵まれた。特に、粛宗(スクチョン)を演じたチ・ジニからは大きな影響を受けた。
「チ・ジニ先輩は、本当にいい方ですし、すばらしい俳優だと思います。私とは年齢差がかなりあるのですが、かえって気楽に撮影できたという部分もあります。現場でも本当に楽しい雰囲気を作ってくださったので、チ・ジニ先輩がいてくださったおかげで大変な撮影も乗り切れたと思いますし、辛い撮影が終わっても活力を取り戻すことができました」
人気女優だけにいつも多くの作品のオファーを受けるだろうが、20代前半の若さで時代劇の主役をやり通したことは大きな糧になった。
文=康熙奉(Kang Hibong)
写真=富岡甲之(Tomioka Yoshiyuki)
コラム:ロコレ提供