映画『呪呪呪/死者をあやつるもの』【読み:じゅじゅじゅ ししゃをあやつるもの】(英題:「The Cursed: Dead Man’s Prey」)が2023年2月10日(金)に日本公開。
Netflix「シスターズ」での好演も光るオム・ジウォンと『パラサイト 半地下の家族』で強いインパクトを残したチョン・ジソら豪華キャストが共演し贈る、呪術×ゾンビのハイブリッドホラーエンタテインメント。
映画の公開を記念し、Apsu Shusei(文様作家/怪談蒐集家)、田中俊行(オカルトコレクター)、はやせやすひろ(都市ボーイズ)によるトークイベントを実施した。

昨日公開初日を迎えた本作は、呪術が登場するということで、文様作家/怪談蒐集家のApsu Shusei、オカルトコレクターの田中俊行、怪奇ユニット・都市ボーイズのはやせやすひろが登壇した。
本作を鑑賞した感想を聞かれると、Apsuはドラマ「謗法」も鑑賞済みで「今回はインドネシアの呪術が描かれているということで楽しみにしていました。インドネシアの呪術がモチーフになるということがなかなか無いので、ここまでエンタメに特化した作品に仕上がっていてとても嬉しかったです。今後も世界中の呪術や呪物をモチーフにした作品が生まれていったらいいなと思っています」と述べた。はやせは「僕も同じく、インドネシアというところに目をつけたのがすごく良いなと思いました。インドネシアと“遺体”や“死体”というものがすごく密接に関わりがあるんです。トラジャ族という民族は“死”というものが無いので、遺体と暮らすんです。そういう世界線がちゃんとホラーになって、韓国で映画になるというのが素晴らしくて面白いし、ちゃんと調べていることが伝わってきたので好感触でした」、田中も「ヨ・サンホ監督はジョージ・ロメオ監督の『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』を敬愛されているみたいで、僕は子供の頃『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』と稲川淳二ばかり観ていたので(笑)この作品は従来のゾンビ映画にアクションも加わってアップデートされているな!と感じました」と絶賛。


はやせが紹介したのは「バタック文書」と呼ばれる書物。「インドネシアで数百年前に実際に使われていた呪術本で、紙ではなく木でできています。この本だけを研究した方による解説本付きなんです。“死者をあやつる”といった内容も記されているので、これを読みながら進めていくと本当に人が呪えます」と紹介してみせた。本作で描かれている呪いとリンクする内容も書かれているようで、実際に“死者をあやつる”方法も合わせて、おどろおどろしいものを何とも軽快に熱弁してみせた。続いて田中が「これぞTHE 呪物です!」と声を大にしながら意気揚々と取り出したのは特大の藁人形。「昭和34年に作られたものです。素人によるものではないということが作り方から分かるんですよ。顔、首、心臓、腹に加えて股の下にも釘が刺されていますし、顔が焼かれています。子孫が残せなくなり、一族が滅びるようにということから、恐らく女の人を呪ったものらしいです」と解説。他にも、腕の部分の作り込み具合からもこの藁人形に込められた呪いの念の強さが分かるようで、それを聞いたApsuも思わず「これは堪りませんね…」と、貴重な一品に興奮気味の様子。
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