Netflixドラマ「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」、強烈ないじめのシーンが17年前に実際に起きた事件とそっくりで話題に


Netflixオリジナルドラマ「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」(以下、「ザ・グローリー」)に登場するいじめのシーンが、過去に韓国で起きた実際の事件をモチーフにしたのではないかと話題になっている。

10日、チュンチョンプクト(忠清北道)チョンジュ(清州)地域のオンラインコミュニティーには、「ザ・グローリー」でヘアアイロンを体に当ててやけどを負わせるシーンが過去に清州市内の女子中学校で起きた事件を思い起こさせるという文章が掲載された。

ドラマの中の問題のシーンは、いじめの主犯格である女優イム・ジヨン演じるヨンジンが、温度をチェックすると言って、女優ソン・ヘギョ演じる同級生のドンウンの体のあちらこちらにヘアアイロンを当てる部分だ。劇中、ヨンジンはドンウンが警察に通報したという理由でいじめのレベルを上げ、拷問と変わりないような行為を続けていく。

このシーンと類似した実際の事件は、2006年5月に清州市内の女子中学校で起きた。当時、中学3年生の3人が同級生1人を20日間に渡って暴行した。加害者は被害者に金を持ってくるよう脅迫し、金を持ってこないと集団で暴行を加え、教室でヘアアイロンを使って腕にやけどを負わせたほか、安全ピンや本で腕、脚、内もも、胸を傷つけたという。

当時、newsisの報道で被害に遭った女子生徒は「数日間隔でヘアアイロンの温度チェックが行われたので傷が癒える暇がなかった。しかも治りかけたかさぶたを爪で取ってしまう“儀式”のようなことも行われた」と明かした。さらに「死にそうなくらい苦しかった。しかし2人が動けないように腕をつかんでいたので逃げることができなかった。声を出すと殺すと言われた」と伝えた。

この事件は、主犯である1人が拘束され、いじめをきちんと対処できなかった学校と教師たちは行政処分を受けた。

ドラマの中の演出と実際の事件に違いもある。ドラマの中のいじめの場所は体育館に設定されているが、実際の事件の背景は教室だった。教室の机と壁にあるコンセントにヘアアイロンをつなぎ、暴力を加えた。またドラマでは主人公がシングルマザーの一人っ子として出てくるが、実際の被害者は両親がいたと伝えられている。

一方、ネットユーザーはこの事件について言及し、「91年生まれ、〇〇中学校出身はみんな知っている事件」、「ドラマに出てくる制服も、その学校の制服に似ている」などと反応している。
WOW!Korea提供

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2023.01.11