来春オープンするTHEATER MILANO-Zaでの公演を皮切りに、2023年6月より東京・大阪で上演されます。
映画『パラサイト 半地下の家族』は2019年に韓国で公開され、観客動員数は1,000万人を突破。日本でも瞬く間に大ヒットとなり、2020年に公開された外国映画の中では最高の興収を記録したことでも記憶に新しい作品。
アジア圏の映画として初の米アカデミー賞作品賞を受賞した“革命的な映画”といえる本作のメガホンをとったのは、『グエムル-漢江の怪物-』、『母なる証明』で知られる名監督ポン・ジュノ。
映画は社会問題化している「格差社会」というテーマを描きながらも、所々に散りばめられた緻密な「伏線」や「テーマ性」が話題を呼び、サスペンス、ブラックコメディ、ヒューマンドラマなどの“ジャンルを超えた傑作”として世界各国で称賛の嵐を巻き起こしました。
日本での舞台化にあたり台本と演出を手掛けるのは、映画『愛を乞う人』、『焼肉ドラゴン』舞台『泣くロミオと怒るジュリエット』などで知られる脚本・演出家 鄭 義信。
ポン・ジュノ、鄭義信の両氏と親交が深い、李鳳宇プロデューサーの企画のもと『パラサイト』が日本の舞台で実現します。日本版では90年代の関西に舞台を移し、先が読めないもう一つの“半地下の家族”の物語が誕生。
舞台ならではの衝撃のラストにもご期待ください。
■舞台『パラサイト』ストーリー
堤防の下にあるトタン屋根の集落。川の水位より低く一日中陽がささず地上にありながら地下のような土地で金田文平の家族は家内手工業の靴作りで生計を立てて暮らしている。
一方対称的な高台にある豪邸で、永井慎太郎、妻の千代子、娘の繭子、引きこもりの息子健太郎がベテラン家政婦の安田玉子とともに暮らしている。文平の息子の順平は妹の美妃が偽造した大学の在籍証明を利用し繭子の家庭教師としてアルバイトを始める。息子の健太郎のアートセラピーの教師として、美妃が、慎太郎の運転手や玉子がクビになるように仕向け、その後釜に、文平と妻の福子が、と一家は永井家に寄生していく・・・。
■公演概要
公演名称 COCOON PRODUCTION 2023『パラサイト』
原作 映画『パラサイト 半地下の家族』
台本・演出 鄭 義信
企画・制作:Bunkamura SUMOMO レプロエンタテインメント
製作・東京公演主催:Bunkamura SUMOMO 朝日新聞社 レプロエンタテインメント TSTエンタテイメント
大阪公演主催:新歌舞伎座
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【東京公演】
公演期間 2023年6月5日(月)~7月2日(日)
会場 THEATER MILANO-Za (東急歌舞伎町タワー6階)
【大阪公演】
公演期間 2023年7月7日(金)~17日(月・祝)
会場 大阪・新歌舞伎座
※チケット詳細・出演者情報は追って解禁いたします。
■台本・演出:鄭 義信
【プロフィール】
1993年に「ザ・寺山」で第38回岸田國士戯曲賞を受賞。その一方、映画に進出して、同年、「月はどっちに出ている」の脚本で、毎日映画コンクール脚本賞、キネマ旬報脚本賞などを受賞。98年には、「愛を乞うひと」でキネマ旬報脚本賞日本アカデミー賞最優秀脚本賞、第一回菊島隆三賞、アジア太平洋映画祭最優秀脚本賞など数々の賞を受賞した。2008年には「焼肉ドラゴン」で第8回朝日舞台芸術賞 グランプリ、第12回鶴屋南北戯曲賞、第16回読売演劇大賞 大賞・最優秀作品賞、第59回芸術選奨 文部科学大臣賞、韓国演劇評論家協会の選ぶ2008年 今年の演劇ベスト3、韓国演劇協会が選ぶ 今年の演劇ベスト7など数々の演劇賞を総なめにした。2014年春の紫綬褒章受章。近年の主な作品に「すべては四月のために」(17・作・演出)、「泣くロミオと怒るジュリエット」(20・作・演出)「てなもんや三文オペラ」(22・作・演出)などがある。また、22年に自身の劇団「ヒトハダ」を立ち上げ旗揚げ公演「僕は歌う、青空とコーラと君のために」(22・作・演出)を上演。
【鄭義信 コメント】
全世界で爆発的ヒットとなった映画「パラサイト」の舞台化ということで、緊張と不安と興奮を覚えています。思い切って、舞台をソウルの下町から日本の関西の下町に置き換えることにしました。原作を損なうことなく、いかにリアルな物語として、日本の観客の皆様にごらんいただけるか……そして、新たな舞台版「パラサイト」をつくりあげることができるのか……劇場に足をお運びくだされば、幸いです。これ以上はないだろうという素晴らしいキャストを迎え、スタッフ一同、意気込んでおります。どうぞご期待ください。