「イベントレポ」3年ぶりに2人揃って日本でファンと再会!涙と笑顔が溢れた KENTA・SANGGYUN MINI CONCERT in JAPAN 「Dear my friend -夕暮れの交差点で君と会う-」全4公演が大盛況で終了

韓国と日本で活動する高田健太(KENTA)とキム・サンギュン(SANGGYUN)の、約3年ぶりとなる来日イベント〈KENTA・SANGGYUN MINI CONCERT in JAPAN「Dear my friend -夕暮れの交差点で君と会う-」〉が、11月22日(火)に大阪・サンケイホールブリーゼ、27日(日)に東京・恵比寿 ザ・ガーデンホールにて全4公演に渡り開催された。

タイトルにもある〈交差点〉は、「2人で活動した時期は人生の中で交差点だった」というKENTA曰く、「出会いや別れを繰り返しながら、先が見えないなかであってもまたこの交差点にみんなが戻ってくることができれば」との思いが込められたもの。ロゴやライブの構成といった細部までKENTAが関わり、東京公演は1部と2部でセットリストが変わるなど、随所にこだわりが感じられるスペシャルな内容となった。

1部のオープニングを飾った「STAY」は、僕の気持ちを見せる時間が来た、という歌詞の印象も相まって、公演の幕開けにぴったりの1曲。一方、2部では2020年に発表したミニ・アルバム『JASMIN』より「SHADUBIDU」が選ばれた。3年ぶりとなるファンとの再会に心躍るような高揚感のあるポップ・チューンで、このタイミングにふさわしいナンバーだ。続いて、変化に富んだトロピカル・ディスコ調のサウンドで魅せる「AWAKE」へ。ファンの熱量に応えるように、冒頭から熱いパフォーマンスを届ける二人の姿に、会場全体のボルテージが上がっていく。

MCに古家正亨を迎えたトーク・コーナーでは、まるで親のような温かな眼差しで2人に寄り添う古家と、絶妙な掛け合いと時にコミカルなやりとりに会場には笑顔が溢れる。大阪、東京でのコンサートの他にも、2人が企画から参加した初の写真集「28」の発売記念イベントを福岡、大阪、東京で行った際に、久しぶりにたくさんのファンの方に会えて嬉しかったと伝えつつ、来日中に日本語がどんどんレベルアップしたというSANGGYUNが、古家やKENTAの助けを借りながらではあるが、一生懸命に日本語で話す場面も多く見られた。加えて、コロナ禍の期間中にアート活動で日韓で個展を開いたKENTA、俳優として韓国で演劇に挑戦したSANGGYUNの音楽以外の活動にもスポットを当て、来日できなかった期間や現在について丁寧に紐解いていく。それぞれにとってお互いはどんな存在か?という問いにSANGGYUNは「チームを結成して今に至るまで、ファンの皆さんにもですが感謝の気持ちでいっぱいですし、一緒に歩んできた時間をとても大事に思っています」、KENTAは「(SANGGYUNは)大変な時にそっと手を差し伸べてくれるような人なので、2~3年で仲が深まり、これから先も2人で舞台に立つことを諦めてはいけないと思わせてくれた存在です」と答え、KENTAとSANGGYUNの絆の強さが伝わってきた。

1部2部共通で行われたコーナー〈あなたを知りたい! Q&A〉では、会場から事前に集めた質問やメッセージに2人が回答。久しぶりの来日イベントで、質問よりも心あたたまるメッセージが多く寄せられた1部と、その状況を受けてたくさんの質問が並んだ2部と、同じコーナーながらまったく異なる内容となった。1部の「お互いに可愛いと思う時はいつですか?」という問いかけには、「大阪スケジュールの合間に行ったUSJでKENTAさんが、テンションが上がって〈わ〜!〉って一人で盛り上がっていたところ」というSANGGYUNに対し、KENTAは「ファンのみなさんもそうだと思うんですが、日本語を喋っているときに、一生懸命相手の日本語を聞き取ろうとして、韓国語で話しても大丈夫な場面でも日本語で伝えようと頑張る姿」と話し会場を沸かせた。2部は「え・び・す で三行詩(あいうえお作文)」というお題に挑戦。KENTAは「え〜、みなさん。僕が帰ってまいりました。びっくりしたでしょ?こんなにイケメンになりましたよ!すっごいかっこいいでしょ?」、SANGGYUNは「え〜なんですか?僕は。びっくりした。素晴らしいね〜」と即興で答え、会場からは大きな拍手が。

続いて行われた〈サービスタイム〉では、ボックスから引いたカードに書かれた愛嬌三種セットや決め台詞に挑んだり、1部ではスクリーンに映し出された言葉をダンスで表現して回答数を競う〈Shall We ダンス?〉、2部では客席参加型の〈○×クイズ〉が行われ、2人のバラエティ能力の高さで客席は大盛り上がり。

その後は、写真集の撮影のために行った済州島2人旅でのメイキング映像を経て、後半のミニ・コンサートコーナーへ。カラフルな照明のなかで爽やかに歌い上げた「SPARK」、2人の記念すべきデビュー曲でメランコリックなトラックに乗せキレのよいダンスで魅せる「HOME」、2020年に発表した楽曲でファンの前では初披露となった大人の雰囲気漂う「JASMIN」は各部共通で披露。続いて1部では、儚さを感じるトロピカルなナンバー「HEY,SUMMER」、メロディアスで開放感のある人気曲「MILKY WAY」、2部ではこちらも披露となった2人の甘い歌声が堪能できる「ONLY ONE」、 アーバンな雰囲気が印象的な「SEOULITE」を届けた。本編ラストは、SANGGYUNによる、この3年間色々なことを考え続け、今、伝えたいメッセージと思いを綴ったという歌詞が胸に迫る新曲「Dreams」。モニターには日本語訳の歌詞が映し出され、2人の未来に進もうとする思いと呼応するように明るく照らされたライトもまた、心に残る演出となった。

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2022.11.29