(写真:5日、6日公演)
11人組ボーイズグループTHE BOYZが初の日本ツアー『THE BOYZ JAPAN TOUR : THE B-ZONE』を神戸・福岡・東京の3都市で開催。11月5日・6日に東京・武蔵の森 総合スポーツプラザ メインアリーナにてツアーファイナルを迎えた。本記事では、11月5日の公演をレポートする。
開演時間が過ぎると、会場には軽快なサウンドと明るく楽しい歌声が印象的な曲「守るよ(KeePer)」が流れ、ファンが持つペンライトも音楽に合わせてリズミカルに揺れ始める。そして、ヴィジョンに真っ白な空間でメンバーが交差していくオープニング映像が流れ、映像の中のヨンフンによって電源スイッチのバーが下ろされると会場は真っ暗に。緊張感あふれるアグレッシブなサウンドが耳を刺激するなか、ステージ中央のLEDヴィジョンが上昇。横1列になったメンバーの姿が現れ、「MAVERICK」のイントロサウンドが流れると、思わず歓声が沸き上がる。「Tokyo! Let’s play!」とケビンが叫ぶと会場のペンライトも激しく揺れ、メンバーのパフォーマンスにも力が入り、サンヨンの突き抜けるようなパワフルボイスが炸裂。これにはファンのボルテージも一気に上昇、続く「The Stealer」ではキレのあるダイナミックなパフォーマンスでファンの心を虜にした。Photo by 小境勝巳
歌い終えたメンバーは、「ようこそ~!」「お久しぶりで~す」と日本語で元気にあいさつし、久しぶりに会うTHE B(ドビ=ファンの呼称)との再会を喜んでいる様子。1人ずつの自己紹介では、ソヌが「めっちゃかわいいね」と言ってファンをキュンとさせ、ニューは手を口に添えて「みんな、お元気でしたか~?」とキュートな仕草で投げかけ、そのあまりの可愛さに客席からはため息が漏れる。
MCのほんわかした雰囲気から一転、スタンドマイクに手を添えて甘く切なく歌う「Merry Bad Ending」、音楽サバイバル番組「Road to Kingdom」ファイナルで披露された「CHECKMATE」を続けて披露、魅惑的なパフォーマンスでファンを陶酔させていく。
トークだけでなく、メンバーの愛らしさが引き立つステージも充実していた。恋に落ちた感情を歌った「Whiplash」ではメンバー同士が抱き合ったり、おんぶしたり、ドビへの愛を叫んだりし、「Dancing Till We Drop」ではトロッコに乗って、後方席や上の階にいるファンとも交流。メンバーが近くに来るとファンも大興奮! 「この夜が終わるまでずっと一緒に踊ろう」と歌いながらファンも一緒にペンライトを振って踊り、笑顔で楽しんでいた。続く「幻想告白(Break Your Rules)」では、ソヌの行動をほかのメンバーも真似しなければならないソヌパートで、ジェイコブがソヌの足を押さえて腹筋運動を始める。するとそれを見たほかのメンバーが2人1組になって、腹筋するメンバーをじゃんけんで決めてから一斉に腹筋運動を行い、シュールな笑いを誘った。
ドビと近い距離で楽しんだステージ後のMCでジュヨンは「こんなに近くで日本のファンの皆さんにお会いするのは初めてですよね」と、感動している様子。ここでは、声援の代わりにファンが持つハンドクラッカーを使い、アリーナ・2階・3階と分けて三三七拍子に合わせて音を鳴らすミッションも行われた。言葉ではわかりにくかったため、メンバーが縦に3段になって並び、「僕がアリーナ」、「僕が2階」、「僕が3階」と、体を張って説明。その姿に「かわいい」という声が会場のあちこちから漏れていた。メンバーの努力が功を奏し、三三七拍子も2回目で完璧に成功。ファンが声出しNGであっても、難なく心を通わせていたメンバーたち。この成功に気分を良くしたソヌは「後でもっと大きな会場でもできたら良いですね」と伝え、ファンの期待を煽った。
この日はキューの誕生日と前日に誕生日を迎えたサンヨンのお祝いもあり、コンサートは2人の誕生日を祝う祝祭ムード満点。ニューの甘い歌声から始まる「36.5(Melting Heart)」では、ニューが野太い声で「チャンミナ センイルチュッカハンダ(チャンミン[キューの本名]、誕生日おめでとう)」と叫び、「Lucid Dream」ではソヌが「サンヨナ センイルチュッカハンダ」と声を張り上げて祝福。常に一緒にいるメンバーでさえも初めて聞いたというニューの声は、ケビンが上手く歌えなくなるほど驚く出来事ではあったが、ニューの真心は十分伝わったことだろう。
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