「イベントレポ」ファン・ジョンミン主演作 『人質 韓国トップスター誘拐事件』公開記念トークイベント開催!韓国大衆文化ジャーナリスト古家正亨「本当に心が豊な方だと思いました」 ファン・ジョンミンの魅力を徹底的に語り尽くす!

そして、ファン・ジョンミンの魅力を徹底的に語った古家さんですが、好きになったきっかけの作品は『ワイキキ・ブラザーズ』(01)だという。「僕が韓国から留学から帰ってきて、日本と韓国を行ったり来たりしていた時に、業界の方々からこの映画を観た方がいいよって言われて観に行ったんです。決して幅広い層に受ける作品とは思えなかったのですが、若いお客さん、映画好きの方々が多く観に来ていて、こういう映画を、若い人も観るんだと驚きました。その時のファン・ジョンミンさんはまだ、年齢的にも30歳になるかならないかぐらいで、随分若いのに、ご自身で演じるプランをしっかり持っていらっしゃる方だなと思いました」と好きになったきっかけについて語った。

そしてファン・ジョンミンの演技の魅力について「僕はやっぱりスクリーンで観るファン・ジョンミンさんが好きですね。配信もいいんだけど、やっぱり大きなスクリーンで映える俳優さんのような気がします。ファン・ジョンミンの演技って、細かいところまで何かしら気を遣って演じていることが多いので、大きい画面じゃないとわからないことも結構あったりするんですよね。だから、やっぱりスクリーンで観て、演技を堪能された方がいいと思います。1つ1つの動きや喋り方もすごく好きで、こういうおじさんになりたいと思わせる、人を惹きつける魅力を持っている方ですよね」と熱く語った。

また、本作の裏話として、冒頭の誘拐されるシーンで手に持っていたエコバックがなんとファン・ジョンミンの自前だというスターらしからぬ親近感が湧く一面も明かされ、会場からは驚きの声が上がった。そんな細かい部分も徹底するファン・ジョンミンについて古家さんは「小道具を自ら持ってきて、その映画の中で使うリアリズムを持っていらっしゃるというのは、すごい面白いですね」とコメント。

さらに「日本の映画ファンに学ぶことが多い」と話していたというファン・ジョンミン。「日本人ってライブもそうですけど、結構集中してみるじゃないですか。他のアジアの国々の方ってちょっと日本と違っていて、その空気だったり、 感覚だったりとか、そういうものをすごく重視してらっしゃる。例えば、韓国でライブに行かれた方はすごくわかると思うんですが、バラードでも一緒に歌うわけですよ。それはそのアーティストと一緒にいる空間を楽しみたいから行くわけですよね。でも、日本人ってライブに行くのは、歌を聴きに行きたいわけじゃないですか。だから、歌を集中して聞くので、映画もその作品に集中して観る日本の観客は、クリエイターたちが作り出したものに対してすごく尊敬の念を持って接してくれるところが素晴らしいと語っていた」と打ち合わせの際にファン・ジョンミンが日本について言及した秘話を古家さんから披露された。

そして本作の邦題に関しても「オリジナルのタイトルが『誘拐捜査』だったので同じタイトルだとちょっとサスペンスっぽい刑事物というイメージが自然と浮かんでしまいますし、『人質』だけだとどういう状況なのかが見えない。韓国のトップスターだと書いてあるだけで、なんとなくイメージができる絶妙なサブタイトルをつけたと思います」とコメントし、「ここがもしファンさん誘拐事件だったらわかんないですもんね、どのファンさんだろうみたいな……」と会場の笑いを誘った。

今回のトークイベントでは入場者へ両面にファン・ジョンミンが大きく映し出された本作特製のうちわが配布されており、イベントの締めくくりとして、古家さんと観客の皆さんで特製うちわを掲げて記念撮影も実施。最後に古家さんは「皆さんご覧になっていただいて楽しかったと思いますけれども、ファン・ジョミンさんの魅力が凝縮された内容になっておりますので、
ぜひ大きなスクリーンで見ていただければと思います」と終始ファン・ジョンミン愛に溢れたイベントとなった。

◆日時:9月17日(土) 13:20〜:13:45
◆会場:シネマート新宿 (東京都新宿区新宿3丁目13−3 6F・7F Shinjuku Bunka Bldg)
◆登壇者:古家正亨(韓国大衆文化ジャーナリスト)

【STORY】
唯一の武器、それは“演技力”―。犯人を騙まさなければ、死!命がけの脱出劇がいま始まる!!
記者会見からの帰宅途中、ファン・ジョンミンが突然拉致された。パイプ椅子に縛りつけられた状態で意識を取り戻したジョンミンは、自分が大金目当で誘拐されたことを知る。しかもゲームを楽しむように彼を誘拐した若者たちは、ソウルを震撼させている猟奇殺人事件を起こした凶悪集団だった。

(3ページへ続く)

2022.09.17